【断層と地すべりが集う場所:その2】ゆるく楽しむ日曜地質学:2024年3月10日号
3月も半ばに差しかかりました。
先週はnote記事の投稿をまるまる一週間休んでしまいまして、主に確定申告で忙しくしておりました(;^_^A
でも合間に記事の執筆もしてましたので、今週は再開できます!
ちなみに今日は久しぶりに疲れて夕方に寝てしまったため、こんな時間の投稿になってしまっています(;^_^A
断層と地すべりの珍しい関係性とは
以前、中央構造線のすぐ近くにズラリと並ぶ地すべり地形について紹介しました。場所は静岡県浜松市北西部の地域です。
赤点線が地形から想定した中央構造線の分布。
そのすぐ東に地すべり地形が並んでいます。
この真ん中あたりに気になる地すべり地形があります。
気になる場所は真ん中の地すべり地形と、その北東の地すべり地形。
見慣れないピンク色は「斜面移動体かどうか判別できない山体・小丘」とのことです。
つまり「動いてるっぽいけど、はっきり分からない」ってことですね(笑)
では今度は地形図だけで見てみましょう。
あ~、なるほど!
これを見て、ちょっと分かってきました。
さきほどの地すべり地形分布図で、なぜあの場所をピンク色に判定したのか?
おそらく「分離小丘」だと考えたのだろうと思います。
分離小丘とは、地すべり等で山が動いた際に、本来ではあり得なさそうな場所にある山頂部のことです。
かつてはもっと上の山頂部と一体だった部分が、地すべり活動で動いて分離して、斜面下部で独立した山頂部になったもの。
赤丸の部分です。
これを分離小丘だと解釈したのでしょう。
でも周囲の斜面が急傾斜で地すべり移動体には見えないため「判別できない」としたのでしょうね。
私はこれ、分離小丘ではないと思います。
でもそうなると、背後の地すべり本体が不可解になってしまうんです。
だからこそ、地すべり地形を判定した人は悩んだのでしょう。
しかし!
私には「おそらくこうだろう」というアイデアがあります。
次回へ続きます♬
今週の予告
先週は確定申告の作業しながらも記事を書けましたので、予定通り投稿できると思います。ウッカリしなければ(;^_^A
では、今週もよろしくお願いいたします。
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