コンパクト平野!:高知県西部山間地域【ふるさと探訪vol.12】
高知県の西部山間地域は、その名の通り大部分が山間地域。
でも沿岸部にちょっとコンパクトな平野部があるんです!
場所は?
確認しましょう。
スーパー地形(カシミール3D)より抜粋した画像をもとに筆者作成。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト)
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。
そして今回のテーマとなる地域は四万十町東部の沿岸部です。
地形を見る
さっそく行ってみましょう!
もう少し拡大!
中央部に四万十川流域の谷地形があり、その南東の小さな半島です。
平野、見えるでしょうか?
西~北西には標高300~400mの山地の急斜面、北~南東には標高100~200mの山地に囲まれた、南西に開けた平野です。
2km×2kmくらいのコンパクトな平野です。
日当たりも良さそうですし、グルッとお散歩してみたい♬
興津(おきつ)という地名なのですね。
以前はここだけで独立した1つの村(興津村)だったそうです。
陸路だと北西の急な山地が障壁なのでしょう。鉄道はなく、県道56号が唯一のアクセスルートです。
でも県道56号、なかなかに険しそうです!
なかなかの「隠れ里感」があるのも魅力ですね。
ネットでは観光スポットとして紹介されていて、興津海岸はとても綺麗なようです。是非、行ってみたい!
地質は?
そんな興津地域、地質は何でしょう?
もちろん、周辺の山地は付加体です。
北西の灰色は中生代白亜紀後期(約9400~6600万年前)の混在岩。
その中の緑色は中生代ジュラ紀後期~白亜紀中期(約1.5億年~9400万年前)の玄武岩です。
また半島部の黄色は混在岩と同じ時代の砂岩です。
ちなみにこの砂岩の周囲にも緑が見えますが、これはどうも、砂岩の黄色と海の青が混ざっただけのようです(;^_^A
確かに地形も見えますし、地質図の着色は「透過」なのでしょうね(笑)
そして薄い黄色が新生代第四紀完新世(約1万年前~現在)の砂丘堆積物。
薄い水色が同時代の河川堆積物です。
この平野を流れる後川(読み不明)はなかなか大きめな流域(上図赤線)ですし、ここから流出した土砂が波で寄せ戻されて砂丘をつくったと考えられます。
そしてその砂丘が堤防の役割をして、砂丘背後の海を川からの土砂が埋めて平野がつくられました。
バーチャル観光
では空中写真3Dで観光気分をお楽しみください♬
以上となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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