今度は崖を見に行こう♬:奈良県中~東部山間地域【バーチャル観光vol.5】
「今度は虹を見に行こう」という曲を知っていますか?
DREAMS COME TRUEの3枚目アルバムWONDER3に収録されている曲で、大好きな曲です。
ドリカムは息の長いアーティストなのでファンの年代層は広いでしょうが、私の場合はアルバム1~3枚目の曲が特に好きです。青春ど真ん中でしたので・・・と言うと、年齢がバレてしまいますね(笑)
地質学者は崖がスキ♬
「虹を見に行こう」なんて言うとロマンチックで良いのかもしれませんが、私の場合は「崖を見に行きたい」と思ってしまいます。
地質学者は何せ崖が好きなんです。だって地層が見れますから(笑)
ドライブしていても電車に乗っていても、崖があるとついつい目が行く。
それはスーパー地形を見ていても同じなのです!
場所の確認
ということで、今回は奈良県中~東部山間地域の「崖」を見に行きましょう!
まずは場所の再確認!
中~東部山間地域は上図の④です。
これらの8市町村のうち、今回は宇陀市東部から曽爾村にかけての地域です。
ひたすら崖を見る
では崖を見に行きましょう!
真ん中付近を東西にのびている山間地域が④地域です。
いたるところに崖っぽい急斜面が見えますね。
拡大しました!どうでしょう?真ん中あたりに気になる崖があるんですが、お分かりでしょうか??
さらに拡大!
実は東に見える崖とテラスのような地形も気になるのですが、県外なのでまたの機会に。今回は真ん中あたりの崖です。
もう少しズーム!!
こんな感じです。真ん中あたりをもう少し詳しく見てみましょう。
おお!スゴイ崖ですね。そしてその下が台地のようにになっているのも気になります。
崖下の台地は傾斜が緩めの土地なのに家も農地もないんですね。意外です。
どうも崖は景勝地として名前がついているみたいですね。
屏風岩、兜岩および鎧岩と書いてありますね。
また崖のピークは兜岳、鎧岳と名前がついています。
この方向で断面を切ってみます。
縦横比1:1でこれ!スゴイ崖ですね!
では次に西の方を見てみましょう。
ここも屏風岩、兜岩および鎧岩。どうやらこの辺り一帯の崖の中にあるのでしょうね。
こっちも凄い崖ですね!
地質は?
落差200m以上の崖が5~6km以上も連なってるのですから、地質が関係してると考えて間違いないでしょう。
東と西のどちらとも、崖は薄茶色の地質です。
これは新生代新第三紀中新世(約1600万年~700万年前)に噴火した火砕流堆積物で、大部分が溶結凝灰岩になっているようです。
溶結凝灰岩は非常に硬いので崖になっているのは納得です。
ネットで探して見ると、やはり景勝地としてピーアールされています。
柱状節理が綺麗です!
柱状節理に関しては別記事で改めてお話ししたいと思います。
3Dで見る
車で行く場合は以下の通りです。
以上です。
では行きましょう!
こうして見ると、ほぼ垂直に切り立っているように見えますね!
崖の下のテラス上の地形も気になりますよね。
このあたりは空中写真だと崖が暗いので、国土地理院地形図に変えてみます。
雄大ですね~。是非、本物を見てみたい!!
お読みいただき、ありがとうございました。
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