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ザ・緑

先日、以下のようなツイートをした。

緑が大事というハナシだ。

この内容に違和感をおぼえる人はいないだろう。

「自然ってきもちいいよね。」
「自然は大事だよね。」

これがふつうの反応だと思う。

しかし、この科学者が主張しているのは「そういうカジュアルなハナシではない」ということ。

わずかに緑に接するだけでも、人体は血圧、自律神経、免疫系などにおおきな恩恵をこうむる。

気分の問題ではない。

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ボクの家の近所には、バカでかい公園がある。

もともとは米軍の接収地だった土地だ。

公園内のメインストリートの幅は、市内でいちばん広い国道のさらに3倍ある(Googleマップで測りました)。

どうどうたるアメリカンサイズである。

木々の植わり方も、ちまちましていない。

妻は「ここは日本じゃない気がする」とよく言うが、たしかにアメリカの大学キャンパスにちかい雰囲気がある(トップの写真はカンザス大学)。

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ボクは毎日、深夜にこの公園に散歩に行く。

フリーランスという不安定な身分で生きていくうえで、この公園がどれだけこころの安定に寄与しているかしれない。

ただし、この公園は戦争の爪痕でもある。

市内には、まだ米軍に接収されたままの土地も残っており、その面積は、この巨大な公園よりもさらに一回り大きい。

そのことをうらみに思うこともできる。

じっさい、その巨大なアンテナ基地と、周囲に密集するウサギ小屋を見比べていまいましく感じたこともあった。

しかし、それよりも、このスケールの大きな公園を「押しつけられた」ことにすなおに感謝しようと思う。

これは日本人には作れないものだ。

負けて得られるものもある。

そいうかんがえることで世界はすこし前に進む。

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