ビジネスライクにやると結局は損をする

先日「勢いは表面に出る」という記事を書いたんだけど、あれは他人事ではなくて僕自身にも当てはまる話だなあ...と今さらのように思う。

翻訳の場合も、題材によって気持ちがノるときとノらないときがある。
ノらなくても手を抜くことはありえない。毎回、自分の目いっぱいの力を出す。

しかし気持ちがノッったときはまた別だ。
僕が英文から感じたものに「できる限り近いものを読者にも感じてほしい」という欲が出る。

そのために余計に時間をかけて推敲を重ねたりする。
その分のお金が入ってくるわけではないので、時間をかけた分はタダ働きだ。

それがわかっていてもやりたいと思った場合にそうなるわけで、映画の宣材を作ったりしている人も同じではないだろうか。

よりたくさんの人にアピールしたい気持ちが強まったとき、もらっている分以上の力を発揮するのではないか。

そういう勢いを感じるポスターやジャケットはある。

僕自身、タダ働きとは言ったけど、余分に発揮したエネルギーはどこかで誰かに作用しているはずだという思いはある。またそもそも、頑張った分だけ実力アップになってはね返ってくるので無駄ではない。やれることをやっているだけでは力は上がらない。

そう考えてみると、気持ちが入らない仕事、ビジネスライクな作業ばかりやっていると気持ちが貧しくなっていって結局は自分が損をするんだな、と思う。

SNSでもブログでも事情は変わらないだろう。要所要所にマーケティングテクニックを使うのはいいけど、初速と最終到達地点は気持ちで決まる。

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