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【酒小説】横田カベルネ・ソーヴィニヨン

小学校のころ、地元の三十路の女性に憧れた。

彼女は容姿端麗で才色兼備、世の善悪も教えてくれて
私には完璧に見えた。

明らかに釣り合わない。
こんな方にも好きな人とやらがいるのだろうか。
こんな妄想を時間が許す限りしていた。

彼女を忘れ、忙しく過ごしていたある日、
街のどこかからあの香りがした。

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