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【酒小説】八千矛

彼女はいつもツンツンしている。
機嫌が悪いのか聞いても、答えない。
何かしちゃったか聞いても、答えない。

かといってどこかに行こうとしたら、
それも怒る。

彼女が心から微笑むところを、
私は数回しか見たことがない。

ただし、その数少ない笑顔は
この世の何よりも輝いていた。

その時を今も待っている。

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