![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145890004/rectangle_large_type_2_254327a2da26be2f00b7b16983dcdbe7.png?width=800)
地面反力は結果的に起こること
みなさまこんにちは。
前回、運動が上手くなるために
大切な筋肉とその働きについて解説しました。
今回紹介する地面反力についても
上手く使える人と使えない人に分かれますが
原因は同じになります。
まさに典型的な具体例と言っても過言ではありません。
飛距離UPに欠かせないと言われる地面反力
昨今、飛距離UPには地面を強く蹴って、反発を生かしてスイングすることが鍵だと言われるようになりました。
その背景には、飛距離が出るトッププロから初心者までの
地面への圧力のかけ方の
データが可視化することが出来るようになったからでしょう。
そして、飛距離と地面を押す力が比例していたのです。
これは間違いのない事実です。
![](https://assets.st-note.com/img/1719851028863-xRPUGnJCWO.png?width=800)
正しい反発には条件を揃える必要がある
そして、その情報はすぐにアマチュアの指導にも普及するように
なりましたが、一つ問題が発生しました。
アマチュアの方が
強く踏もうと試みてみても
タイミングが難しかったり、強く踏めないのです。
それは何故か?
端的に言うと
条件が揃っていないから です。
例えば、スーパーボールを2階から
同じような地面に落下させたら誰が行っても結果は同じになります。
つまりこれは条件が揃っている状態です。
スーパーボールは、単体のパーツで重心が一つなので
平らな地面があれば、落とすだけで反発して返ってきます。
しかし、わたしたちの身体は複雑で
①足首、膝、股関節などの各パーツの重心を
直線状に揃えること
②肋骨を柔らかく使うこと
③踏み込む直前に身体全体の重心を高く保つことが必要になります。
(助走をして踏み切る直前に手を挙げますが、
あれはより高い位置から
上体の重みを体幹の重みに乗せようとするからです。)
地面を蹴って誰もが上手く地面反力を貰えるなら、陸上選手は苦労しない
陸上競技の選手は
地面に上手くエネルギーを加えた結果、
ロスなく反発を貰って
速く走ったり、高く飛ぼうと試みますが
それが難しく奥が深いからこそ
身体の使い方を日々研究しているのです。
しかしゴルフ界では、言葉ばかりが先行して
地面反力を貰うために
とにかく強く蹴ることを推奨している傾向があります。
飛距離とカタリストのデータだけを見ていると
そのように考えるコーチの意見も理解はできますが、
少し浅はかな印象が拭いきれません。
良い立ち方は重心が高く、肋骨のバネも使える
ではどうすればよいか?
まず条件を整えることです。
腸腰筋で高い位置から脚を吊るような立ち方は
前腿で低い位置で踏ん張る立ち方よりも
地面反力を利用する際
タイミング、各パーツの重心のバランスを揃える点で優位になります。
また、体幹部も固めないで立てるので、
肋骨をバネのように使い
タイミングよく加重と抜重に利用することができます。
跳躍力が優れている人はこれらの身体使いを
無意識に行っている可能性があります。
データに出ない事実
スイング中の要素を
以下のように仮定して、Aというデータ上に出てこない事実を見抜けると
A 高い位置に重心をキープ出来る立ち方
B 地面を強く踏む
C 速く振れる(飛距離が出る)
A→B かつ A→C という 見方も出来るようになります。
つまり、地面反力もあくまでAの結果であると考えられるのです。
速く振りにいった結果
地面にも圧力が加わったということです。
しかし、Aという条件を無視して、
BとCのデータだけを見ていると、
B→C つまり BがCを可能にしていると結論付けてしまうのです。
足からのエネルギーが上半身へは誤解?
よって足から手にエネルギーが伝達されるという考え方も
陥りやすい誤解ではないかと考えています。
これは、もちろん上半身の方が大切だという意味ではありません。
思い出してください。
速く走るためには、腕を振りましょうと
アドバイスされたことはありませんか?
つまり腕も足を動かす装置としての役割があり
そこに優先順位はなく、相互に影響しているのです。
左膝が曲がりすぎる理由は?
スイング中に膝が曲がるとエネルギーがロスしてしまう
このことはゴルフレッスンでもよく聞くことで
広く知れ渡っています。
バネが曲がってしまった
ホッピングのおもちゃのようなものだからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719855597113-O3Rf6ujAoS.png)
ですが、さらに重要なことは
なぜその人の膝が曲がるのかを理解して
根本的に改善できることです。
股関節主導で膝が軽く曲がるのか
膝関節主導で膝が深く曲がるのか
運動の質として天と地の差があります。
まとめ
地面反力は結果として使えるようになりたいですが
それまでに整えるべきこともあり
怪我の要因にもなり得ますから
順序立てて取り組みましょう
次回以降
具体的なアドレスでの構え方の秘訣について
解説します。
最後までご愛読有難うございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?