バングラデシュの少年【日記♯3】

バングラデシュの少年から手紙が届いた。

会社の共同スペースの机に、突然置いてあったので気になって読んでみた。

ちゃんと見るとその手紙は印刷ではなく、直筆だった。
もちろんバングラデシュの言語は分からないので、一緒に付いていた日本語訳で意味を理解した。

ひとつ一つの文字も見慣れないせいか、呪文のように見える。
この呪文はどうやら「ベンガル語」というらしい。

この手紙をくれた少年は、寄付金のお礼と合わせて、サッカーが得意で、学校には自転車で通っていてサイクリングも好きだと教えてくれた。

遠くの地からお礼の手紙をもらってほっこりした気分になったが、私のお金で寄付した訳でもないのでに勝手にほっこりするのは、なんだか違う気がした。

そんな始業前の朝だった。

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