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【夏休み特別企画】5分でクワガタを採れ!ハイスピード昆虫採集!!















On Your Marks.







Set.
















(※安全面の理由から、実際にはタイムを測ってはいません。画像はあくまでイメージです。)


              GOGOGOGOGOGO!!!!!!!!!!













        1.はじめに

やぁどうも。イシガキと申します。

私事ですが、分数のわり算のやり方を最近知りました。



皆様はこの夏を満喫されていますか? 

僕はどうかと聞かれれば、ここ最近虫とりばっかりやっているので、それ以外の事はな~~~んも出来ていません。

最高ですね。


端から見たら夏休み真っ最中の小学3年生みたいな事をずっとやっている訳ですが、そんな僕ももう21歳。

虫とりを始めたのは中学2年生。

もう何年間も毎日のように通っている公園や河川敷、そんな場所でいつものようにただゆっくり歩き回り、「あ、コクワガタいた~^^」なんてほのぼのやっていても、僕の日常に代わり映えがありません。


「今年こそ、何か新しい挑戦をしてみるべきでは?」

そう思った訳です。


















ここは何か一つ、新しい挑戦をした方がいいのでは…?













そこで僕は思いつきました。











「さっと行って、さっとクワガタ捕まえて帰ってきたら、プロみたいでカッコよくね?」















そんな訳で今回は「5分でクワガタは捕まえられるのか!?」と題した挑戦をしようと思います!!









      2.まずは下見

ここ最近、Googleマップで何となく良さげな場所を2箇所ほど探し当てたのですが、初めて見に行く場所ということもあり、下調べも無しに夜中に突撃して、結果、何も見つけられない、なんてオチにはなりたくない訳です。

そこで先ずは、日中にその2箇所の様子を見に行くことにしました。




一ヶ所目はこちらの雑木林。

では早速、見ていきましょう。



クヌギ

こんな広々とした雑木林の中、先ず探し当てたいのはクヌギやコナラといった樹木。

僕のイメージだと、標高の高い山の中ではなく、平地でクワガタやカブトムシを採るなら、この2つの木が鍵になってくると思います。

その2つの中でも特に、樹液をだらだらと垂れ流している木があるようなら、きっと昼間でもたくさん採れるでしょう。



あっち見て

こっち見て


ここにカブトムシやクワガタが居るとすれば、これらの木に集まるでしょう。



………それにしてもやけに樹液を出している木が見つからないなぁ。


あと眼鏡持ってくんの忘れた。










…30分程経ったあたりでしょうか?

この雑木林をだいたいぐるっと一周して、ある違和感に気が付きました。









「なーーーーーんもいねぇ」




そう、コバエ以外に生き物の気配が全く無いのです。



例えば樹液の出ている木がたくさん生えているならば、スズメバチや他の甲虫類が飛び交っていてもおかしくない筈なのですが、そういった樹液に集まる虫がここには何も居ないのです。

それどころか鳥さえ居ないような…














「あっ……」








お分かりでしょうか。




右奥の木に近づいてよ~く見てみましょう。






「ナラ枯れ虫対策のため、シートを巻いています。はがさないでください。」




そうです。

どうやらこの雑木林はカシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害をダイレクトに受けているようなのです。




     【ナラ枯れって何?】

ナラ枯れとは、主に「カシノナガキクイムシ」が媒介するナラ菌によって樹木が感染し、菌が増殖する事で水を吸い上げる機能を阻害してしまうことによって発生する、深刻な樹木の病気です。




樹液とは人間でいう血液のようなもの。

枯れてしまった、若しくは水分を吸えなくなってしまった木からは樹液が出なくて当然なのです。

樹液が出なければそこに集まる虫も居ませんし、それを補食する鳥や爬虫類も居ません。



今、埼玉県ではカシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害が広がってきています。


いつからか、人々の間では「自然を大切に」「樹木を大切に」という意識が芽生えてきましたが、それと同時に「自然に任せる」「手は出さない」という意識も潜在的に広がってきました。

どちらも自然を「守る」事の意識としては素晴らしい事です。

しかし、「守る」事と「放っておく」事は違います。

年老いた樹木には人間の手による伐採更新が必要です。

一昔前であれば、人々の生活に「クヌギ」や「コナラ」が、畑の肥料であったり、木炭の材料として使われていたので、木々が伐採更新されることは頻繁にありました。

ですが今は違います。

カシノナガキクイムシは、大木にいっせいに集まる「マスアタック」という習性があり、年をとった樹木はこれの格好の標的になるのです。




人の住んでいない家は、ただの穴の空いたコンクリートの塊であり、それは真の意味で「家」とは呼べません。


同じように、何の生き物も居なくなったあなたの見つめるその自然は、本当の意味で「自然」と呼べますか?


勿論、伐採更新にも、正しい知識を持った職人さんの協力が必要で、木を切るのにもお金がかかる訳です。

僕にはそんな大金はありませんし、こんな記事を書いている僕は、そう言っているだけで大した事は出来ないのかもしれない。

しかし、今一度、自分の中の自然保護のあり方を改めようと思います。

是非とも、皆様も御一緒に、美しい自然を今後も失くしてしまわない為に、自然保護のあり方を考えていただければと思います。








(話が脱線してしまい申し訳ございません!)







                      3.下見part2

さて、一ヶ所目は望み薄だったので、気を取り直して二ヶ所目を見ていきましょう。



めっっっっっちゃ公園



自然が多く残されて、歩きやすく整備され、スポーツが出来るコートも近くにあり、芝生の広場では子供が駆け回っています。

春には桜も満開で…

近くにスタバもあって……









「そんな所にクワガタが居るわけねぇだろ!!!」





まぁまぁ、落ち着いて下さい。

そう言いたくなる気持ちも分かります。


だけどほら、見て


コナラ、ありましてよ。

もちのろん、一本ではなくて、ちゃんと他にもありますわよ。





なんつーか、その、3、4本程度は……



ご近所の公園ではありますが、いかんせん初めて来た場所でして…




昼間は何にも居ませんでしたけど、「スズメバチ注意!」って看板がありましたから、夜来てみない事にはまだ分からない!


っつーかここが家から一番近いからここで採れれば楽!ここで採りたい!!



取り敢えず、良さげな場所は見つけたので、夜に再び突撃してみましょう!











        4.位置について…よぉーーーい


















(※実際にはタイム計測を行っておりません)


            GOGOGOGOGOGOGOGO!!!!!!



計測開始ッッッ!!!!!




RIDE ON!!!!!












 ーーーイメージ通りに動けよ…俺…!ーーー














まぁすぐ着きますけどね。

なんせ家から1kmも無いんだから。



まずは街灯の下から見ていきましょう。



なんも居らんなぁ…


     なんか黒いのがいる…!






ゴミムシダマシでした。



そんなこんなであっちこっちウロウロと。

昼間に見かけたコナラを全て見て回ります。


公園内の街灯にはコガネムシがバチバチとぶつかり、茂みの中に落ちてゆきます。

茂みの中から「かさかさ」と何かが動く音がするのは、大抵の場合、その正体はコガネムシでしょう。




しかし、他よりも一際大きな音で「がさがさ」と音をたて、小刻みに揺れる草むらが。

街灯のすぐ下です。


なんだぁ…?






     カブトムシぢゃん!!!!

しかもメスだ…!






まぁまぁ、んなもん楽勝ですわな。

1分ちょっとしか掛かりませんでした。


















え…?


「クワガタじゃないじゃん」だって??



いやいやいやいや、だって見つけたじゃん、カブトムシ。

良いよね。カブトムシ。おれはすきだよ。









………分かったよ。

クワガタ探せばいいんでしょ…



それで満足か?




さて再び別の街灯へ。

下をよ~く見てみましょう。




        あっ!!!



ヤモリ!

眩しくしてごめんよ!!






そんでもって、近くの木を見て回ります。

まぁまぁそんな焦らんでも、きっと見つかりますよ。













        2分経過













おっと?

あれクワガタか?




あれクワガタだな。クワガタだわ。


たぶん……ノコギリのメス!!


でも丁度採れない高さにいるなぁ…



まぁ、他にもいるでしょ。








        3分経過









ここらでちょっと、写真を撮って回っていると、わんちゃんのお散歩をされている方に声をかけられました。


「何の写真撮っているんですか?」

「カブトムシの写真撮ってるんです」



「あぁ、カブトムシならあっちにいっぱい居ますよ~」






あっちにいっぱい…?









昼間にちゃんと見てなかっただけで、クヌギがいっぱい生えてました……







        4分経過







やっべ。

クワガタ見つからねぇ~





こういう捲れとか、場所が場所ならヒラタクワガタとか入ってるんだろうなぁ~





しっかし見つからないなぁ。

結構居そうな雰囲気あったんだけど…

樹液はそれなりに出てるし。









         4分半経過








やばい!!時間無い!!!

(※急いで走り回ると危ないので、実際にはタイム計測を行っておりません)





そしてあまりにも見つからない!!!


何か見えてもゴミムシダマシばっかだなぁ。










          残り15秒









やべーって!!!

何年間も虫とりしてきて、俺はさっき会ったあのご婦人より虫探すの下手なのか!!??




ハナムグリは居るんだけども…


そうじゃなくてッッ!!!











         3…



待て待てまてまて!!











             2…














      あっ!!!!!!!
















             1…














     勝ったァッッ!!!!!











           GAME OVER














              5.結果









一時はどうなる事かと思いましたが(大嘘)


なんとか5分以内に!(これは本当)



コクワガタ(♂)

大きめで形の格好いいコクワガタを見つける事が出来ました!












……まぁ本当は到着してから20秒くらいで見つけました。




そんな感じで、住宅街の中にあるような整備された公園でも、クヌギやコナラが何本か生えていれば、クワガタやカブトムシを採る事は出来ます!


他にもカブトムシを何匹かと、コクワガタを何匹か見ることが出来ました!


コクワガタ(♂)



カブトムシ(♀)



コクワガタなら昆虫ゼリーを与えて、マットやミズゴケを定期的に湿らせてあげれば、簡単に飼育する事が出来ます。

ペットとしても可愛らしく、手間要らずですね!




さて、少なくとも、クワガタ採集のハードルの低さ(種類さえ選ばなければ)は十分皆様にお伝えできたかと思います。

是非、この夏、皆様も昆虫採集に出向いてみてはいかがでしょう?






コガネムシ


それでは皆様、また次回の記事でお会いしましょう!!

















(記事作成者:イシガキ)

(twitter:@yurukansatsu)
(instagram:https://instagram.com/yurukansatsu?utm_source=qr&igshid=MzNlNGNkZWQ4Mg%3D%3D)

(訂正、ご連絡の際は上記のいずれかからお願い致します)


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