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空を見上げるということは、


芦田愛菜と藤井壮太の対談で、「毎日欠かさずにやっていることは何か」と問われ、芦田愛菜が「空を見上げること」と話しているのを見た。


そういえば最近、空を見上げただろうか。


別に仕事に追われて忙しかったわけでもないし、
気分が落ちすぎていた、というわけでもない。

ただただ、空に目を向けるという意識がなかった。
私はそのことに対して何か後悔というか、反省の気持ちが
心の中に湧き上がってきた。

というのは、「今日一日空を見上げたか」ということが
過ぎ去っていく一瞬を、今日という日を心で感じて楽しめているかの
バロメータになっているのではないか、と思ったから。

仕事場や家に着くのに急いで足元ばかりを見ていないか、
電車でスマホの画面ばかりみて、車窓から見えていたはずの美しい夕焼けを見逃してはいないか。

思い当たる節がありすぎる。


社会人になって一日に仕事の時間が占める割合が増えてしまったからこそ、
単調に過ぎていく毎日がちゃんと少しづつ違うのだと、
日常の小さなことから感じて、一日を終えて布団をかぶる時に、

「今日もなんやかんやあったけど楽しかった、よかったな」

としみじみ思える、そんな毎日を過ごしていきたいな。
と、二人の話を聞いて思った。



空を見上げると、黄金の色をした月が
こうこうと家々の屋根を、私を静かに照らしていた。

満月は近い。


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