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群馬旅行②近代日本の富国強兵を支えたのは、強くて美しい日本の生糸だった✨@群馬県立日本絹の里

わたしが着物が好きな理由のひとつは「絹が着られること」。絹はその光沢のある美しさが注目されがちですが、①なめらかで肌に優しい、②吸湿性・放湿性が高い、③夏は涼しく冬はあたたかいなどなど、実用面のメリットも多いのです。大事に着れば70~80年くらいは着られますし。

絹のおそらく最大の弱点は水に弱くて気軽に洗えないことなんですが…。「着物」の下には長襦袢があるので直接肌にふれず、つまりこまめに洗う必要がありません。着物をよく着ていると、「着物」という衣服が「絹のメリットを最大限に生かし、デメリットを最小限に抑える」という点でむちゃくちゃ効率よくできているのが身に沁みてわかります。着物すごいぃぃぃ😍

…はっ、絹の話でしたね。ご存じの方も多いかもしれませんが、群馬県は生糸の一大産地でした(現在でも養蚕農家戸数、繭・生糸生産量がいずれも全国1位)。そして、この”絹の国”で生まれた良質の生糸は欧米を中心とするさまざまな国に大量に輸出され、開国後の日本経済の屋台骨を支え、ひいては日本が日露戦争で大国ロシアを破ることに大きく貢献しました。

そう、開国後の日本の躍進は、「生糸」そしてそれを量産した「群馬」なくては存在しえなかったと言えます。今日はそんなお話です💓

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