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バンプの藤原基央は天才だと思う

私がBUMP OF CHICKENに出会ったのは中学3年生のときだった。

天体観測のブームのかなり後だったし、私たちよりも一世代上に好かれているような印象のバンドだったが、中学生くらいになるとなんとなくバンプは流行るような気がする(きっとどの学年もそうだよね?)。

なんとなく周りの流れに乗って友人に貸してもらったアルバムを聴いた。

そのアルバムは友人セレクトだったのだと思うが、一曲目が星の鳥、二曲目がメーデーだったのははっきり覚えている。

口付けを預け合おう 無くさずに持っていこう
君に嫌われた君へ 代わりに届けるよ

この歌詞に衝撃を打たれた。何が良かったのは今でもちょっと曖昧だけど、この歌詞でバンプを好きになった。

そこからの私の人生の隣にはいつもバンプの曲がある。

誰もが通るであろう青春時代の眠れない夜にはorbital periodを聴いて深い宇宙に包まれた。部活と受験勉強の両立に悩んだときはHello world!!を聴いて毎朝学校に向かった。

浪人時代、自分とすごく似ている友人に出会ったときはアリアを聴いていた。連絡は取らなくなってしまったけれど、曲を聴くたび元気にしているかな、と思い出す。

新世界を聴いて恋人を思い浮かべる。

バンプの魅力は、聴くすべてのひとを受け入れてくれるような包容力だと思う。

いちばん好きな曲は決められないけれど、大好きな歌詞を紹介したい。

誰の存在だって 世界では取るに足らないけど
誰かの世界は それがあって造られる

supernovaという曲の歌詞だ。

人がひとり死んだくらいで世界は回らなくならないけれど、私の世界にはあなたは必要だよ、と大事な人に伝えたい。

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