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ああ有り余る程あげたいけれど。おもちゃの片付けと向き合ったら静けさが訪れた

「無理だよ。あきらめた方がいい」

夫にそう言われたときは黙ってしまった。

常に散らかった部屋に住んでいる。

子どもと3人暮らし、39平米の2DK。
赤ちゃんの頃はよかったが、5歳近くになる今はかなり手狭である。

常におもちゃが転がっており、そのあたりの箱になんとかねじ込む。ゴミだかなんだかわからない沢山の小物。テーブルいっぱいの物。

片付けても片付けても
遊び散らかす子ども。

片付けなさいと言っても片付けない、だから無理だよと夫は言う。


しかし、子どもに片付けを促すには、片付けやすい仕組みを作ってやらなきゃいけないんじゃないか。

そもそも私も夫も片付けができていないのに。


このところ私も家族も体調がわるく、

それどころじゃない日々が続いていた。

が元気になったので先週末ついに着手した。

はじめにおもちゃの選別を行った。

ミニカー、ぬいぐるみ、おままごと、ブロック、パズル、絵本、雑誌、折り紙、ボール、石、ビーズ、消しゴム…

子どもの遊びは誠に多種多様である。

ああお金が許すのならば。
広い部屋があるならば。
ありあまる富を注いであらゆる遊びを用意してやりたい。
自由に遊びに没頭できる環境を用意してやれたら。

と切ない気持ちを持ちながら、
なぜわたしはお金持ちじゃないんだすまんと泣きながら、

しかしわがやにおけるオモチャの位置付けはこうである。

「すべての遊びを家でできる必要はない」

子は平日日中大半の時間を幼稚園+預かり保育で過ごしており、
家で遊ぶのは
平日1〜2時間と週末である。

幼稚園では沢山走って遊具で遊び、お友達とおもちゃで遊んでくる。

だから家には全ての遊びのためのおもちゃは必ずしもなくても大丈夫と考えた。

子の好きなおもちゃに優先順位をつける。

作るのがすきな子なのだ。
ミニカー、ブロックや変形おもちゃ、折り紙などは置いてやり、

大きな設備で場所をとっている割に使っていなかったままごとキッチンは実家に移動させた。

おままごとのおもちゃの類は本当に可愛いくて、アイス屋さんとか、パン屋さんとか、あらゆるバリエーションが存在する。そして大抵でかくて片付けにくい。

アイス屋さんセットも道具があちこちばらばらになりやすく遊ぶことがなくなっていたので撤去を決めた。

売るかあげるかなど処分方法を考え始めるとちっとも決まらないので、
考えるのは

「いるかいらないか」の二択。

まずは2つの袋どちらにいれるか決めるのである。
(情報が増えるドッと疲れて最後までできなくなるので…

結局、オモチャは紛失しているものも多く、使わないものはほぼ捨てることになったが。)

そして今回は
引き出しの用意+ラベリング
までできた!

それまで複数の大きなおもちゃ箱に何でも放り込むスタイルだったため、小さなビーズなど入れたら最後、ひっくり返さなければ取り出せない仕様になっていたが、

細々としたおもちゃをちゃんと引き出しに分けて入れることができる環境になった。



拾ってきたかわいい石とか、ビーズとかが詰まった引き出しは開けるとウキウキする。

しまうのが楽しい。

ラベリングしたことで、
子どもは「トミカをいれるところが5つある!」とか「あ、おかねがある!」などと気になる様子。
遊びやすくなったようだ。

声かけもしやすい…

そしてなんだろう。ラベリングすると安心感がある。
そう言うと夫は、
「ラベリングはルール作りなんだよね」と言っていた。確かに。

ここに入れれば良いんだという安心感。

ルールとか秩序って、
「融通がきかなくて自由でない」イメージがあったけど、

ただでさえ無秩序の大乱闘ファミリーたる家族生活においてルールは安心でしかない…

あれくれこれくれやっぱいらない、あれしてこれしてもうやだ、食べると言ったのに9割残す、風呂入らない食べない歯磨きしない、などなど

常に変わり続けるニーズを受け止めたり流したりの判断をしながら子の健康をまもる、
「子育て」という複雑怪奇領域において、
決めた口頭のルールも変更調整を繰り返す難易度XXLのクライアントとの関わりの中で、

ラベル

という目に見えてわかる秩序は
頭の中に静けさを与えてくれる…

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