見出し画像

月が重要である理由



2回目の動画をやっと出せました。月は今後、もっと解釈が広がっていくであろう天体だと予想しています。まだまだ見えていない月の側面が出てくるはずです。月は内的世界です。月の不安には実態がありません。でも、本当に現実を動かしているものが月だとしたら・・・というお話です。



月には現実を創造する力がないと思うかもしれませんが、実はそうではありません。顕在意識で望んでいることが実現化されないことが多いのは、本当に現実を動かすのは潜在意識(無意識)だからです。その最も表層にあるものが月なのです。潜在意識はそれを意識化することで、はじめてその強制力からフリーになることができます。



いくら見ないようにしていても、無意識にある思いや意識は消えることがなく、見ないようにすればするほど、それは顕在意識よりも圧倒的に強い主導権を持って走り続けていくーーということです。(月をないがしろにしている限り、どう足掻こうとも顕在意識ではそれを止めることができないのです)



無意識のコントロールから自由になり、顕在意識(私たち自身)が人生の主導権を取り戻す唯一の方法は、見たくない月を見てあげること、しっかり認識して一緒に泣いて、抱きしめてあげることです。それ以外に月を抱き参らせる方法はないように思います。



潜在意識にあるものはおおよそネガティブな意識です。それを直視することが耐えられないもの、避けたくなる種類のものだからこそ、無意識下に抑さえ込まれているのですね。それを見てあげる。自分にはこんな恐れや復讐心や自己顕示欲があるのだな、それだけ傷ついてきたんだな、とても辛かったんだよね、私はこんなに必死に生きてきたのだ・・・とその思いを認めて抱きしめてあげることが重要なのです。



人は太陽も月も持っています。だからこそ、潜在意識を含めると聖人君子であるわけがないのです。弱さも妬みも自己憐憫もずるい気持ちもあるでしょう。それが人間であり、それでいいのです。見たくない部分も含めて、自分を認めているか、または無かったことにしているか。それだけの違いで、人生の展開は天と地にも分かれます。



太陽は人の力になりたい、誰かの力になれば嬉しい、世の中を少しでも良くしたいーーそう願うでしょう。でも、この時、自分自身の月を直視していないと、やがては月(無意識)が主導権を持って現実をそのように現象化していきます。



たとえば、月が牡羊座にあれば、「センセーショナルなことを言って世間から注目されたい」「人をアッと驚かせ、自分の価値や能力を知らしめたい」という月の欲求を持っています。それを認めていないと、それが動機であることに気づくことができず、やがて、その動機に見合った結果を受け取ることになります。



たとえば、月が魚座にあれば、「他者や世界と一体化していたい、優しくありたい」という思いから境界を失い、情に翻弄されて自分を投げ出してしまう危険性もあります。「私は見えない世界が見えていると証明したい」という思いから、現実を曖昧にしてスピリチュアルに逃避する可能性もあります。



つまり、太陽は外に開かれた意識で、月は内に籠る意識です。太陽も自我(エゴ)の一側面ですが、それは世界を照らすことができます。一方、月は自分自身を守る方向にしか、基本的には使えないものなのです。太陽と月は両方存在しているにも関わらず、月の意識をなかったことにすればするほどそちらが主導権を握り、人生がどんどん苦しくなっていきます。



こんなはずじゃなかった・・・なぜ私は理解されないか・・・なぜこうなってしまうのか・・・そんな結果を受け取ることになるのは、おおよそ月の訴えを無視した結果です。



月のエゴの欲求は他者から見るとよくわかるのですが、自分では気がつかないことが多いので、裸の王様になってしまうことはよくあります。月のエネルギーで生きる。それは一見微笑ましいものとも受け取れますが、最終的にはやはり苦しいものになります。



月の動機から行ったことだと気付いたならば、そこですぐに引き返して、方向転換することが大切です。過去から自由になる、過去の感情パターンから抜け出すとはそういうことなのです。太陽がある限り、いくらでもやり直せます。新しい道を開き続けることができます。世界は意外と優しいです。大らかに世界を信頼して大丈夫です。



言霊というものは存在します。すべての天体は必要があって存在してくれています。全体から分離させる方向性の言葉はできるだけ使わないでいたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?