物理的に心を軽くしようと思ったんだ
なんだか苦しくなっちゃうことが、立て続けに起こっている。
身の回りの人たちは誰もが投票に行ってるような気がしていたのに、選挙の投票率は依然として低い。すぐご近所にある香港のデモは不穏な動きをしていて、他人事ではなくなってきた。炎上商法があり、凄惨な事件があり。
息苦しい。
「お前が苦しくなっても誰も得しない」と誰かの唱えた正論を思い出したりもしてみるけれど、その正論すらも苦しい。
そして、苦しいっていうのを口にするのすらちょっと憚られる雰囲気もある。「苦しいなんて、口にしないほうがいいよ!」とキラキラした目で諭す人、「これくらいで苦しいって言うの?」とマッチョな裁きをくだす人。
ちょっとちょっと、おいどんにはこりゃハードモードばい。息継ぎがしたい。
そんな気持ちで迎えた週半ば、このままじゃいかんと思った。
南の国へ行って太陽をいっぱいに浴びるとか、くたくたになるまで走るとか、そういうことができたら最高だけど、生憎その時間もない。退職は決定しているけれども社内開示はまだ少し先なので、当然のように仕事はくる。きた仕事は辞める前にどうにか納めねばならぬ。ぐぬぬ。
というふうに煮詰まってしまった結果、髪を切りました。
2年ほどずっと伸ばしてたけど、ばっさり。
私の体は単純だから、コリがほぐれれば悩みも軽くなるし、湯船であったまれば少しご機嫌になる。だから、頭を軽くしたら悩みも軽くなるかな?なんて思ったのだ(あと、旅先にドライヤーを持っていくのが億劫なので、豪快に自然乾燥できる短さにしたいという下心もあった)。
結果は上々。
頭が軽いだけで、ちょっとだけ気分が晴れる。
精神的にどうにもできないことは、物理面からどうにかしてみる。大人になってやっとわかってきた、自分の操縦方法のひとつです。
サポートいただけたら、旅に出たときのごはん代にさせていただきます。旅のあいだの栄養状態が、ちょっと良くなります。