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「読まれる文章」は○○○に話すつもりで。


どれだけおもしろい文章も、どれだけ役に立つ文章も、読んでもらえないことには意味がありません。

かなしいことに読まれない文章は、存在していないのと同じです。SNS・ネットの世界ではその「読まれる」ハードルが非常に高くなっていると感じます。

この記事では、その「読まれる」ために最低限心がける必要のあるポイントを解説します。


「本」と「SNS」で、文章の書き方は違う

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いきなりですが、本の書き方と、SNS・ネットの文章の書き方のちがいを考えたことはありますか?わたしは、おなじ「文章」をひとつとっても、その媒体によって書き方を変える必要があると考えています。

なぜなら、読者の「読みたい」のモチベーションに大きな差があるからです。

たとえば「本」は、

・文章が読者の目に入る時点で「読みたい」状態
・目的や・好み・レベルに合わせて読者が自分で選んでいる
・じっくり選ばれる
・お金を払って手に入れている …

という特徴がありますが、


一方で「SNS・ネットの文章」は、

・文章が読者の目に入るのは「不意打ち」状態
・目的・好み・レベルを問わず不特定多数に届く
・0.1秒の瞬間勝負
・無料で手に入る …

という特徴があります。

つまり、「本」は読まれるときにはすでに「読みたい」がつくられていますが、SNS・ネットの文章は読まれた段階では、まだ「読むつもりはない」状態。興味はあっても「最後まで読み切るぞ!!!」という高いモチベーションで読む人はごく少数でしょう。


だから、SNS・ネットで発信するときは、
・いかに「読みたい」と思ってもらえるか
・最後まで読み切ってもらえるか

が非常に大事であり、かつ、高いハードルなんです。


少し前置きが長くなりましたが、SNS・ネット向けの「読まれる」文章づくりで、最低限守らないといけないポイントがあります。


「分からないをつくらない」

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びっくりするくらいに、ひとは「わからない」に抵抗を感じます。そして、頭を使いたくありません

自分で選んだ本であれば問題はないのですが(そもそも「わからない」を解決することが読書の目的なので)、軽い気持ちでなんとなく読んでみたネットのテキストで少しでも「わからない」にぶつかると、よほどモチベーションが高いか、書き手のファンでない限り、「戻る」一択です。つまり、読まれることはありません…。


「読まれる」文章づくりのために、まず大切なことは「分からないをつくらない」こと。「分からない」を事前に先回りして排除しておくことです。

自分にとっては当たり前につかう、単語・表現・言い回しが、相手によってはわからないことも多いもの。でも、それが当たり前のように使われるコミュニティにいると、気づきにくいものです。それでは、いっこうに”新しい誰か“にメッセージが届くことはありません。

わたしは、わかりやすい文章づくりのトレーニングとして、<小学生に読んでもらうつもりで書いてみること>をおすすめしています。

多くの人が、何かを伝えようとするときに「説明」をしてしまいます。1から100までの事実を正確に理解してもらおうとしてしまうのです。

しかし、その必要はありません。

わかってもらうことや、「説明」「解説」はずっとあと。自分の発信をうけて「知りたい」と思ってくれた人に、しかるべきところで伝えればいいのです。

まずは、もし小学生に伝え場合をイメージして

・言葉の意味は伝わるだろうか
・他に言い換えることはできないだろうか
・そもそもの内容が難しすぎないか

を考えながら、入り口のハードルをぐーんとさげてみてください。


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