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うっかり身につく“書き方”のクセ~「接続詞」「~ということ」~

だれもがうっかり身につけてしまっている書き方のクセ。文章の添削・フィードバックを重ねる中で見つけた、多くの人が陥りがちな「クセ」をシリーズでお届けしています。

今日は(自戒もこめて)「接続詞多すぎ」「~ということ多すぎ」問題をとりあげます。どちらも、よくいわれるポイントですが、頭でわかっていても自分ごととなるとついついやってしまいがち。復習のつもりで読んでいただけるとちょうどよいと思います。

1,「接続詞多すぎ」問題

悪い例:
「文章が上達するかどうかはもともと持っているセンスによるところもあります。しかし、それがすべてというわけではありません。なぜなら、日々の努力の積み重ねや、書くことが好きという気持ちが、文章力を高めてくれるからです」

なんとなく言い回しがくどく、そして一文が長くなっている印象を受けます。

この例の「しかし」「なぜなら」にあたるような、文と文をつなぐ言葉を「接続詞」といいます。

特に、考えながら書いているときに、ついつい接続詞を多用してしまいがちなので、一旦文章を書き上げたあとに、“いらない接続詞がないか”チェックするようにしましょう。

いらないかどうかの判断基準は、「なくても意味が通じるか(通じるようにできないか)」です。

読みやすい文章の例:
「文章が上達するかどうかはもともと持っているセンスですべて決まるわけではありません。日々の努力の積み重ねや、書くことが好きという気持ちが、文章力を高めてくれるのです。」

少し修正を加えただけですが、すっきりして、スマートな印象を受けます。無駄を省き、一文を極力短くすることが、伝わる文章の鉄則です。

<参考記事>



2.「~ということ(~というもの)多すぎ」問題。

悪い例:
わたしは文章を書くことがすきです。というのも、文章を書くということは頭の整理になるからです。たくさんの人に文章を読まれるということもとても嬉しいものです

先程の「接続詞」と同じで、どこかまわりくどい印象を受けます。その原因は、「~こと」が多すぎるからです。特に、頭の中に浮かぶ言葉をそのまま書き出したときなんかは、このような文章になりがちです。

この問題についても、一旦、書き上げたあとに、不要な(なくても意味が通じる)「~ということ」「~というもの」がないかをチェックすることで解決できます。

読みやすい文章の例:
わたしは文章を書くことがすきです。なぜなら、文章を書くと頭の整理になるからです。たくさんの人に文章を読まれると、とても嬉しいです。

だいぶすっきり、シュッとしました!


<今日のポイント>
意味がなくても通じる「接続詞」「~ということ(~というもの)」を消す!

これを意識するだけで、一気に読みやすい文章にバージョンアップします。早速お役立ていただけたら嬉しいです。

<さらにおすすめ>


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