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うっかり身につく”書き方”のクセ~主語と述語のねじれ・ひとりぼっちの「~たり」~

だれもがうっかり身につけてしまっている書き方のクセ。文章の添削・フィードバックを重ねる中で見つけた、多くの人が陥りがちな「クセ」をシリーズでお届けしています

<前回>

本日は、「主語と述語のねじれ」「”~たり”はセットで使うもの」の2つについてとりあげます。


1:「主語と述語のねじれ」問題

悪い例:
読みやすい文章は、その内容のわかりやすさやおもしろさだけでなく、文章のテンポに注目しましょう。

なんとなく言いたいことはわかるけれど、どこかしっくりこないですよね。その原因は主語と述語がずれていることです。

正しい文章は、主語(だれが)と述語(どうした)だけを抜き出したとしても成立します。

この例文の場合、主語と述語を抜き出すと「読みやすい文章は、~注目しましょう」となり、文法的に崩壊していることが分かります。勢いで文章を書いた際に、うっかりしてしまいがちなミスです。

読みやすい文章の例:
読みやすい文章は、その内容のわかりやすさやおもしろさだけでなく、文章のテンポにも気を配られています。まずは文章のテンポに注目してみましょう。

たったこれだけで読みやすい文章になりました。伝えたいメッセージも伝わります。


2:「“~たり”はセットで使うもの」問題

悪い例:
・昨日は友人と会って、お茶をしたりしました。
・久しぶりの休日は散歩をしたり、料理をするなどして過ごしました。

正しいように見えますが、これは間違いです。

なぜなら「~たり」は2つセットで並べて使うものだからです。

一見きれいな文章でも、このルールを知っている人からすると、「~たり」が単独でおかれている文章は、つたない印象をもたれてしまいます。

読みやすい文章の例:
・昨日は友人と会って、お茶をしました。
・久しぶりの休日は散歩をしたり、料理をしたりして過ごしました。

“「~たり」を使わないなら使わない、「~たり」を使うのであれば2つセット“。それを整えるだけですっきりと読みやすい文章に改善しました。一文が長くなればはるほど、この違和感を見落としてついつい誤用しがちなので注意してください。


メッセージに信頼が乗るのは、正しい文法の土台があってこそ。文法の誤りまでを指摘してもらう機会はなかなかないと思うので、まずは自分で読み返す習慣をつけてください。

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