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文章でわかりやすく意見を伝えるポイント


さまざまな文章を読んだり、添削をしたりする中で、「あとここにもうひと押しあればもっともっとわかりやすくなるのにな」と思うことがあります。

この記事では、自分の主張や思いを、文章で“よりわかりやすく”伝えるためのポイントをお伝えします。


■主張を投げっぱなしにしない。

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「わたしは~~~です。」「ぼくは~~~だと考えます。」と何かしらの主張をするとき、「~~~」には、当然自分だけがもっている意見や考えが入ると思います。

自分の意見や考えですから、読み手にとっては初めて触れる新しい情報だったり、すぐには理解しにくかったりするものです。

しかし、多くの人が、その意見や考えが、あたかも共通言語かのように、ストレートに「~~~だ」と投げっぱなしにしてしまいます。

受け止めきれていない読者をそのままに、流れるように文章が展開されてしまうと、徐々に読者の理解と展開の歩幅がひらいてしまいます。そして、読者はどんどんと置いてきぼりに…。肝心のメッセージが響かなくなってしまいます。

何かを主張するときのように、読み手にとって新しい何かを伝えるときには、そのあとにフォローが必要です。そのために使える便利なキーワードは「たとえば」です。


■主張と「たとえば」はセットで使う。

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たとえば、わたしが自己紹介を書くとします。

「わたしは、文章の先生をしています。その仕事をしようと思った理由は…」と展開をしても、何も間違いではありませんが、“惜しい”。


もっと伝わるように、そして読み手の理解のスピードにあわせた文章にするならば、

わたしは、文章の先生をしています。たとえば、SNS全盛期のこの時代に「読まれる」「おもしろい」文章のつくり方を教えたり、noteの記事やメルマガの添削をしたりしています。その仕事をしようと思った理由は…

と展開をします。「わたしは、文章の先生をしています」だけでは、“文章の先生”という抽象的な言葉で読み手が一旦つまづきます

しかし、言葉の意味は理解できるので読み手側もそれに気づかないことがあります。そのため“わかったつもり”でそのまま読みすすめることもできてしまうのですが、なんとなくボヤンとしたつっかかりが残り、その後に展開されるメッセージが届かなくなってしまいます。


実際にいま、わたしが「そのために使える便利なキーワードは『たとえば』です。」と主張をしたあとに、「たとえば、仮にわたしが自己紹介を~」とフォローをいれて例をしめしているのも、よりこの文章を伝わりやすくするためです。例がなくても伝わりますが、フォローをいれないと“わかったつもり”になってしまうからです。


このように、自分の主張や意見を文章で伝えるときは、その主張のあとに、「たとえば」でフォローをいれるだけでぐっと伝わる文章になります。主張と「たとえば」はいつでもセット。ぜひ実践してみてください。


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