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本当は誰も読みたくない。

こころを動かす文章を書くときに、わすれてはいけない前提があります。読まれない文章を書いている多くのひとが、その前提を飛び越えて書き始めてしまっています。今日はわたしが文章を書くときに常に頭においている3つの前提についてまとめます。


■読みたくない。

映画やスポーツ、買い物などいろんな娯楽があるなかで、そしてインターネットを開けばYoutubeやNetflixといった魅力的なコンテンツがあふれ、手軽なSNSがめまぐるしいスピードで新しく刺激的な情報を与えてくれるなかで、わざわざ「読むこと」を選び、さらにはそれを「好き」だと言う人はごくごく少数派です。

多くの人の心理は、できれば「読みたくない」。できればYoutubeを見たいし、できればスポーツをしたいし、できればおいしいものを食べたいし、できればショッピングをしたい…、そんな中から、「読むこと」を選んでもらわなければならないのです。自分にとってのライバルは、隣のライターやブロガーではなく、時にYoutubeであり、スポーツです。


■めんどくさい。

そして、人間というものは「めんどくさい」を嫌う生き物。ですが、「読む」という行為は残念なことに非常にめんどくさいのです。そんなめんどくさい「読む」という行為を、背筋を伸ばして「さあ読み切るぞ!」と意気込んでする人はごくごく少数派。

大多数の人が「めんどくさいなあ」と思いながら、リタイアしそうな葛藤と戦いながら、あわよくば読むのやめてしまおうかななんてもうひとりの自分の声と天秤にかけながら、しぶしぶ読んでいるものです。

自分にとっては渾身の文章であっても、読み手とは圧倒的な温度差があることを忘れてはいけません。そんな読み手の温度感・テンション感にあわせた文章づくりが必要です。


■興味はない

また、そもそも興味がありません。大手のメディアから報じられるようなショッキングなニュースならまだしも、たかが個人のレベルで発信できる情報なんて、引きが弱いのは明らかです。SNS時代に読まれる文章づくりは「いかにない興味をそそれるか」秒勝負のプレゼンテーションなのです。


より詳しい文章のポイントについては今後の記事で解説をしていますが、この3つの前提をもって書きはじめられるかどうかだけでも文章は大きく変わります。まずはこの前提を唱えてから書き始めてみてください。

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