由梨 根音

タイへ帰還準備中。旅・写真・海外移住生活についてnoteしていきます。 https:…

由梨 根音

タイへ帰還準備中。旅・写真・海外移住生活についてnoteしていきます。 https://edifying-bkk.com/

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やりたいことをやっていたら、人生の迷子になった。

10代にカルチャー全般にはまり、雑誌編集者を目指す。 福岡のタウン誌にアシスタントとして滑り込むも、ネット社会の到来により完全にドロップ。バックパッカーを経て、WEB業界で生業を立てています。 20代は俳優をやる前のリリーフランキーのポジションを理想に、小説を書いたりしていました。それに敗れ去れ、2年ほど旅をしていました。 2年間の旅のことをkindleで販売中なので、読んでみてください。unlimitedなので、会員の方はフリーで読めます。 https://amzn.

    • ウエルベックと春樹を生きる人生の辛さ

      ミシェル・ウエルベックの「セロトニン」を読んで、久し振りにこういう90年代的な感覚を思い出した。 主人公である中年独身男は、資本主義を上手く立ち回る経済的な成功者であり、抗鬱剤である「セロトニン」を服用して虚無感から逃れる。 ただし虚無感の解消と引き換えに、勃起能力を奪われる。 あくまで男性としてだけ生きる独身男にとって、それは矛盾をはらんでいて、結局勃起能力を奪われることで、新たな虚無感を生むことになる。 父として生きない男にとって、人間としての価値は性的な充足と社

      • 2002年チベットへの旅③完結

        ネパールからチベットのラサへ向かう旅。 完結編はもちろんラサです。例のごとく写真中心でいきたいと思います。 4日目ラサに到着ネパールのカトマンズを出発して3日間。 1日8時間以上悪路移動しているので、体はクタクタで意識もボーっとしています。標高が常に4000mを超えるので、その影響もあるでしょう。 「はぁーもう限界」と思いながら、4日目も朝から悪路に揺られながらスタート。もう意識は朦朧としていて、とにかく早く着いてくれと願うばかり。 そして街に入ったなと感じていたと

        • 2002年チベットへの旅②

          ネパールからチベットのラサへ向かう旅。 もう随分と昔のことで記憶が定かではありませんので、写真中心でお送ります。 ②はネパールを出発して2~3日目。チベット自治区でラサに続く街「ギャッツェ・シガッツェ」に立ち寄る工程です。街といっても共に小さな町です。 いきなりチベットらしからぬ、桜です。 チベットの気候は3000メートルを超える高度なので、真昼間はTシャツで夜はダウンが必要な気候です。そんな状況でも桜が咲くんだなーと感動した記憶があります。 確か3月下旬頃だったので

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        やりたいことをやっていたら、人生の迷子になった。

          2002年チベットへの旅①

          チベットは憧れの土地だった訳でもなく、正直なにも考えていなかった。 初めてのバックパッカー旅でとりあえずインドまで辿り着けばいいと思っていたから、こんな流れになるとは自分でも想像していなかった。 インドで「ヒイヒイ」言って、ネパールで連れて行かれるままアンナプルナBCまでいったりすると感覚なんて麻痺するもので、多少なりとは自分で道が切り開けるようになります。じゃあチベット行ってみよ。というノリです。 写真メインで、ざっくり道中をご紹介します。 インドやネパールに行く旅

          2002年チベットへの旅①

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          感光したリバーサルフィルムで旅をする

          感光したリバーサルフィルムで旅をする

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          ネガフィルムのプリントとデータの色。実は補正されているの知っていますか?

          カメラ屋さんから受け取ったデータやプリント写真って、完成形として受け取ってしまいがちですが、実はカメラ屋の作業者さんに既に色味や明暗を補正されているものになります。 デジタルカメラでいうところの、RAWファイルをカメラ屋さんが現像して、Jpegで書き出している状態になります。 ネガフィルムはフィルムごとの規定に沿って現像(C-41とか)。出来上がったネガをフィルムごとの設定に沿って色を決めて、初めてカラーのプリントやカラーデータ化しています。 その際にカメラ屋さんが色の

          ネガフィルムのプリントとデータの色。実は補正されているの知っていますか?

          記録としての写真 撮らないから記憶していること(2002年ネパール)

          旅の写真を整理していて思ったのが、写真って記録だったということ。 しかも限りなく記念に近い記録。 今のように自己表現として写真を撮っているのは限られた人だったし、日常の風景が当たり前ように写真として記録されている人は、お金持ちやカメラ親父を親に持った人ぐらいだったと思います。 かくいう私も子供の頃の写真といえば、入学式と卒業式、運動会と修学旅行など学校行事の大イベントの写真ぐらいしかありません。街のカメラ屋が撮影した写真を、廊下の壁に貼り付けて販売していたアレだけです。

          記録としての写真 撮らないから記憶していること(2002年ネパール)

          僕がGR1sを愛用している訳

          高級コンパクトフィルムカメラ最盛の90年代に登場し、「最強のスナップシュート機」として、デジタルカメラに移行後も高い支持を得ているGR1シリーズ。 僕はGR1sを10年以上に渡って使い、その描写や速射性など、スナップ写真を撮る時の最強機として愛用しているカメラです。 数あるカメラの中から、なぜGR1を愛用しているのか。その理由を書いていきたいと思います。 理由①:晴れの日のGRレンズの描写センサーの優越がないフィルムカメラ。フィルム選びで多少変わってくるところはあります

          僕がGR1sを愛用している訳