テレワークに勝る押印文化について
多くの企業で急激に取り入れられたテレワーク。
しかし、皆が在宅で業務をする中、
「どうしても出社しなければ…」と言う方が居ます。
ニュース等でも取り上げられていますが、
「押印が必要だから」と…。
これだけの理由で「出社」だそうです。
ではこの「押印」という行為は、
ISOの世界ではどれほど重要視されているのでしょうか?
ISO 9001:2015の要求を見て見ます。
文書を作ったり更新するときには、
・タイトル、日付、作成者、文書の番号などを書くこと
・適切なフォーマットとメディアを使うこと。
…「フォーマット」というところは括弧書きで、
言語だったり、図表などのことを指すと書かれています。
また、メディアというのは紙や電子媒体を指しています。
それから、
・レビューして、承認すること。
これだけのことが要求されています。
さて、「押印」は、どれに当たるのか?
何人もが押印する場合、それは最初の「作成者」と、
最後の「レビュー」、「承認」をした人を示すものになります。
「押印されていればISOの認証はパスする」のだから、
押印することで何も問題ないのではないか?
と仰る方も居られます。
しかし、それらの行為をしたのが「誰か」というのを示すのに、
敢えて「押印」である必要はありますか?
…と言うと、答えは"NO"です。
どちらかと言えば、「誰が承認したか」という責任よりも、
「この文書は承認されているのか?」という事実の方が大事です。
それを客観的に示すために「誰が」というのを印しているのです。
従って、こういった「認証」をパスするため…、
という名目で、もし押印を続けているのであれば、
今すぐそのルールを変え、出社を不要とすることができます。
「達成したいことは何か?」→「出社を不要とする業務形態」
「阻んでいるものは何か?」→「『押印』の必要性」
「本当に『押印』は必要か?」→。。。
こういうロジックで、過去のしがらみと言うのか、
惰性で続けて来ているルール、というものを、
見直しても良い、見直す時期に来ているのではないでしょうか?
#テレワーク #在宅勤務 #押印 #ISO #認証 #文書 #承認
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