1年生になる前に、絶対に身につけておくと良いことは、この3つ〜その③
声をしっかり出せること
声が出る?大声が出ることがいいってこと?
入学式で名前を呼ばれて返事をするから?
いいえ、違います。
子どもの生きる力の元であり、自己肯定感に繋がるからです。
赤ちゃんは生まれた時に大きな声で泣きますよね。
自分の要求を泣いて知らせますよね。
小さな子どもは泣いて自己主張しないと生きていけないのです。
でも、泣くと周りに迷惑だからとか、泣く前になんとかしてあげようと先回りして要求を満たしてあげる親も多いですよね。
でも、そうやって自己主張を学ばずに育って、いざ小学校に上がった時に、何が起こるかというとー
大きな声がまず出せません。
先ほどの入学式の返事は、幼稚園や保育園で事前に練習させてくれるところが多いし、家庭でも練習するのではないでしょうか。
だから、入学式は何とかなります。
しかし、普段の学校生活の中では、
返事は大きな声で、発表はみんなに聞こえる声で、といくら言っても小さい声しか出せない子がいます。
朝、教室に入る時にするおはようの挨拶も、蚊の鳴くような声の子もいます。
そういう子は、進んで手を挙げて発表することがとても苦手です。
当てられても、凄く自信の無さそうに答えます。
どんな簡単な問題でも、賢くてわかっているはずの問題でもそういう声です。
テストやプリントで満点を取れるのに、発表はできません。
小学校の評価は、ペーパーテストだけではつきません。
授業中の積極性、つまり関心・意欲・態度も重要な評価規準です。
また、これからのグローバルな社会的変化の中では、積極的に自分をアピールしていかないと取り残されます。
今までの日本の美徳とされて来た、いわれたことを真面目に実行する、異論を唱えない、などとは真逆の力が求められます。
学習指導要領が変わり、この点はさらに強調されていくでしょう。
小学校に上がった時に、お腹の底から声を出せない子は、自己主張する力も弱いです。
主張しても、周りの賑やかな子どもたちの声でかき消されます。
先生やクラスの友達は自分の方を見てくれない、話を聞いてくれない、と毎日モヤモヤした気持ちで学校生活を送ることになります。
当然、積極性も失われます。
自己主張できないだけでなく、自分そのものがよくわかっていない子もいます。
②で書いた、友達の後にくっついて何となく保育園や幼稚園をやり過ごして来た子どもです。
とにかく叱られないようすることが、行動の基準になっている子どもには自分の意思がありません。
自分の気持ちや考えがあやふやだから、授業中に、あなたはどう考える?と問われても答えることができない。
日記を書くようになっても、食べ物のことか友達と遊んで楽しかったです、のお決まりのことしか書けない。
大きな声が出せる、ということは単に大声でわがままが言える、ということではなく、自己肯定感の問題です。
自己肯定感がある子どもは、自分の意見をしっかりと言えます。
自信があるから、声もしっかりハッキリ出せます。
間違いを気にしません。
その堂々とした態度や声に、他の子どもたちは同調します。
当然、先生もその子のエネルギーを受け止めます。
では、入学前に家庭でどうすれば良いのでしょう。
単に大声を出す練習ではダメなことはお分かりいただけたと思います。
まず、挨拶を大きな声でしっかりさせましょう。
子どもにだけさせるのではなく、親が見本を見せましょう。
それだけでも、お腹から声を出す練習になります。
外でキャーキャー言いながら遊ぶこともいいですね。
歌がお腹の底から歌える子は、学校生活で輝きます。
学校は想像以上に歌を歌う機会が多いです。
毎朝歌を歌う学校がほとんどです。
自己肯定感は、前述したように、親が先回りしてしまっては育ちません。
子ども自身が、自分一人で出来た!
と実感することが大切です。
そのような経験をしっかり積ませてください。
失敗してもそこからやり直し、最後に成功した経験があれば、一度失敗してもへこたれない子になります。
さて、お子さんはお腹の底から、自分の主張を言えているでしょうか?
それは自分の要求を通す時ではなく、自分の意見や考えを主張する時でしょうか?
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