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植物の色を楽しむ

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植物の色を暮らしにとりいれ、美しく楽しむ --- ハーブティー、浸出油、ティンクチャー、染織、顔料作り(フィトピグメント) etc. ---
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#藍染め

藍活2022 藍生葉からの木綿染め(化学建て)

藍活2022 藍生葉からの木綿染め(化学建て)

夏は藍の生葉染め♪
今年も生産者さんから立派に育った藍を分けていただいて、染めています。

木綿の染めに挑戦藍の生葉染めはシルクなどタンパク系の繊維にはよく染め付きますが、木綿や麻のようなセルロース系はほとんど染まりません。
インディゴの前駆体であるインドキシル(生葉染め)とホワイトインディゴ(建て染め)の染め付き方の違いによるものと思われます。
化学式のイメージは下図、説明はリンク先を参照くださ

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藍の石けん〜3種の沈殿藍の色確認〜

藍の石けん〜3種の沈殿藍の色確認〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。
沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちの最後、少しずつできた沈殿藍と最近採集したピンク系のフィトピグメントの色確認です。

テーマは色確認だったのですが、石けん自体もチーズケーキみたいに可愛くできてとても気に入っています。

沈殿藍いろいろ以前にポストしたバケツや寸胴サイズで作っ

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藍の石けん〜藍の生葉〜

藍の石けん〜藍の生葉〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。
沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちの、青汁(藍生葉)の石けんです。

生葉染めをする時のようにミキサーした藍の青汁から固形分を除いた液体を水分に使いました。
そのジュースは作ってから一晩置いて酸化させ、茶色の上澄み液に苛性ソーダを溶かして鹸化させた後、タネを3つに分けて、1つ

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藍の石けん 〜インディゴレッドのピンク〜

藍の石けん 〜インディゴレッドのピンク〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。
沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちのインジルビン編です。

※前のポスト

インディゴレッドーーインジルビン前のポストで熱湯抽出の沈殿藍で赤い色素ができてしまったために紫になったと書きました。この赤い色素がインジルビン、インディゴレッドとも呼ばれます。
化学的にはインディゴ

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藍の石けん 〜紫の沈殿藍〜

藍の石けん 〜紫の沈殿藍〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事です。
沈殿藍、青汁、インジルビン、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていきます。

熱湯抽出沈殿藍の石けん前に藍活2021としてポストした沈殿藍のうち、生葉を発酵させないで熱湯で抽出して作った沈殿藍を石けんにしました。
沈殿藍の時点で発酵のものよりも色が濃く、藍色が濃縮されているかと期待していましたが。。。 結果としては

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藍の生葉で緑染め

藍の生葉で緑染め

蓼藍とのお付き合いが続いています。
ベランダの植木鉢(5株くらい)で育てている千本という品種は花がつくのが遅いとのことです。まだ花芽がついていないかも。

大きなものを染めるほどは量がないのと、ストールがたくさんあっても使い切れなくてもったいないので、小さな実験に使っていこうと思います。
今回は素材の確認と緑染めトライアルです。

刺繍糸とリボン大物は困るけど試験布やポケットチーフも寂しいなあ、試

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いつでも空色染め(藍の生葉染め)の方法を紹介します

いつでも空色染め(藍の生葉染め)の方法を紹介します

こんにちは、ゆりくまです。8月に入って毎日暑いですね。

7、8月の、この暑い時期限定の植物の色遊びに藍の生葉染めがあります。
建染めと呼ばれる本格的な藍染めでは、一度生成させたインディゴ色素(蒅(すくも)や乾燥葉、沈殿藍)を発酵や薬品の力で再還元してから布に染め付けます。何度も染め重ねることでジャパンブルー、深い藍色を染めることができます。
一方 生葉染めは、積みたての藍の葉から、水と風と光の助

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