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恋愛における「適合派」と「成長派」のはなし

うまくいくカップルといかないカップルでは、何が違うのか?

心から好きになった人とうまくいかずにお別れしたことがある人なら、必ず1度は考えたことがある問いだと思う。

私も例に漏れず、初めて大大大好きになった彼氏にゴミクズのようにポイッと捨てられたときは、夜な夜な「どうしてうまくいかなかったの・・・」と考えながらシクシク泣いていたものだ。

そんな私も最近、「え?私、恋愛下手だったのに今回うまくいってない???」と気がついてしまうタイミングがあった。今の恋人との関係がめっちゃ順調で、健康的な関係を長期的に続けられているのだ。

元カレたちとは、付き合うことはできても飽きられてしまったり、相手に対して疑心暗鬼になって自滅することばかりだった私がなんで今回うまくいったのか。

今カレと元カレたちとでは、全く恋愛に対する考え方が違ったからだと思う。

今カレは「恋人との関係性は、時間をかけて改善・構築していくものだ」と考えていて、私はこの考え方を「恋愛における成長派」と呼んでいる。

私はこの考え方に出会ってからかなり恋愛の様式というものが理解できてきて、とても健康的に恋愛をできるようになったので、ちょっと説明させてください。

恋愛における成長派」ってなに?

恋愛における「成長派」を理解してもらうには、まず相対する考え方の「適合派」について先に説明した方がわかりやすいと思う。

元カレたちは、私とのお付き合いがうまくいかなかったとしても「別に合う人をまた探せばいいや」と思っていた(多分)。また、喧嘩や言い合いや意見の不一致が頻発するようならば、それは相性が悪いからであって、相互の努力によってどうにかなるものだとは考えていなかったと思う。

一方で、今カレは「一度好きになった相手なのだから、交際を始めたら『この人が一生添い遂げる相手だ』と思って、最大限関係性を続かせる努力をする」と明言してる。

この考え方の違いが、ミシガン大学の仕事観に関する研究の「適合派」と「成長型」に似すぎてたので私が勝手にここから命名した。

ちなみに研究の中で使われてる、仕事観に対する考え方はこちら。

適合派:
・「自分にピッタリの仕事がどこかにあるはずだ!」と思っているタイプ
・就いた仕事をしばらく続けるが、想像と違ったり、しんどいことがあると、「この仕事は自分のピッタリの仕事じゃないのかも」と感じる
・結果、長く1つの仕事を続けるより転職を続けがち
成長派:
・「どんな仕事でも続ければ好きになれるはずだ!」と思っているタイプ。

この「仕事」の部分に「恋人」を入れて色々と置き換えてみると、
あら、ふしぎ・・・!

・適合派:「自分にピッタリの恋人がどこかにあるはずだ!」と思っているタイプ。
・成長派:「どんな彼女でも付き合い続ける中でさらに関係性がよくなる(さらに好きになれる)はずだ!」と思っているタイプ。


つまり、今までの彼氏は「適合派」の考え方で、「自分にぴったりの彼女がどこかにいるはずだ!」と考えており、既存の恋愛関係がうまくいかなかったらとっとと切り替えて合う人を探しに行きましょうというタイプ。

一方、今の彼氏は「成長派」の考え方で、「どんな彼女でも付き合い続ける中でさらに関係性がよくなる(さらに好きになれる)はずだ!」と考えており、既存の恋愛関係がうまくいかなかったら問題解決のためにとことん向き合うタイプということだ。

各タイプの良いところ、悪いところ

一応両方のタイプの人とお付き合いをしたことがあるということで、それぞれのタイプと付き合って、よかったことと悪かったことを独断と偏見で整理してみた。

適合派:「自分にぴったりの彼女がどこかにいるはずだ!」と思うタイプ

良いところ
・さっぱりしており、干渉してこない。価値観や意見の不一致があったとしても「あなたはそう思うのね。私は違うけど」でさらっと流してくれる。
・ゆえに喧嘩になりにくい。「本当に嫌になったら別れればいいや、それまでは様子を見よう」というスタンス。お互いの関係性や嫌なところについて、指摘することもなければ要望を伝えることもあまりないので、そもそも喧嘩のネタがない。
・そのため、特に違和感を抱くことなく付き合い続けられたら、安定的で落ち着いた関係を築ける(たぶん)。
・また、別れるときも「他の人にもっと合う人がいるのだろう」と思って別れるので、泥沼になりにくい。
悪いところ
・お互いの苦手なところや2人の関係性に関するコミュニケーションが少ない。また、面倒くさいと思いがち。現在の自分と相手のあり方を尊重し「変えられない / 変わるべきではないもの」と考えているからこそ、そこについて会話するモチベーションがない。(「どうせ変わらないならなぜ会話する必要があるの?」という感じ)
・それにより、勘違いが発生する。もしかしたらすぐに直せたかもしれない改善点についても「この人はこういう人なんだ」と思い込み、会話されないまま別れることもあるかもしれない。

成長派:「どんな人でも付き合い続ける中でさらに関係性がよくなるはずだ!」と思うタイプ

良いところ
・関係性を簡単に諦めない。
・付き合っていく中でどんどん関係性が改善していく。お互いを深く理解したからこそ別れるという結論になる「適合派」に対して、お互いの違いを理解してからがようやくスタートの「成長派」にとっては、喧嘩ですら関係を改善を続けるためのもの。コミュニケーションを重ねれば重ねるほど、どのように付き合っていくべきかが見えてきて、良い関係になる。
悪いところ
・喧嘩が泥沼化する。付き合いを続けることが前提で意見を言い合うので、「ここで自分の要望が通らなかったらこの先も我慢し続けることになる」と思い、一つ一つの言い合いがガチになる。お互い自分の意見を是が非でも通したくなるので、白熱する。
・なので、(少なくとも当初は)かなり体力を消耗する。もう別れたい・・・と諦めたくなることもしばしば。
・相手をある種「運命の人」のように考えているので、重くなりがち。

どっちと付き合った方がよいか?

どちらのタイプも良し悪しはあるものの、長期的に付き合うパートナーを求めているのであれば、「成長派」と付き合うのが良いのではないかというのが個人的な感想だ。

また、自分自身も「成長派」のスタンスであることが好ましいと思う。

もちろん相手も自分も適合派で、バッチリ意見や価値観が合う人に出会えたらそれに越したことはないけれど、長い長い人生の中で、意見や価値観の相違が生じることなどたくさんあるはず。

そんな時に、対話を通してお互いに対する理解を深められたら、最初は喧嘩やすれ違いが多くても、付き合っていくうちに指数関数的に関係性が良くなるのは「成長派」かなーと思っている。

皆さんも、パートナーがどちら派なのか考えてみると、関係構築のヒントが見えてくるんじゃないだろうか。

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