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目に見えない大切なもの。18回目は「農薬」。

4回目の野菜の回で農薬に関して、少しお伝えしましたが、野菜になぜ大量の農薬が使われるようになったのか、その背景を調べてみたら面白い発見があったのでお伝えします。

野菜よりもさらに大量の農薬が使われているのが、日本人が大好きな緑茶。
国産茶葉なら安心でしょ?と思って国産のものを購入して飲んでいるとしたら、EUの基準値の300倍もの農薬が使われている茶葉を飲んでいることになるかもしれません。
コンビニで100円で売られているペットボトル入りのお茶。
私も何も考えずに毎日のように買って飲んでいました。
夏場であれば1日に数回買うことも。
農薬大量使用の茶葉から抽出されていることを知り、それ以降、ペットボトル入りのお茶を購入することができなくなりました😅

農薬使用量トップ3はどこの国かご存知ですか?

★中国
★韓国
日本

になります。

茶葉でよく使われる農薬はネオニコチノイド系(以下省略してネオニコ)

ネオニコは神経を興奮させ続けることで虫を殺します。
ミツバチが世界中からいなくなっている原因はネオニコが原因と言われています。
ネオニコは人の体に入って神経に作用します。
日本のペットボトル入りのお茶全てにネオニコが検出されています。
そして人の尿からもほぼ全員ネオニコが検出されていて、日本人はお茶などを介して日常的に農薬を摂取していることがわかります。

農薬がこれだけ大量に使われるようになったのは、
日本が高温多湿で害虫が発生しやすいからでは、という意見もありますが、
日本と同じような気候のスリランカの紅茶にこのネオニコは検出されていません。

EUはお茶を栽培していないから比較対象にならないのでは、と思った方。
お茶を生産している台湾と比べても、ネオニコ系は15倍〜600倍と日本の基準値ははるかに高いのです。

では日本の基準値を満たしていれば安心なのでは、と思っている方。

農薬による、自閉スペクトラム障害ADHD(注意欠陥多動性障害)が報告されています。
アメリカでは胎児期に農薬に暴露された場合、
成長過程の影響を調べる発達神経障害試験が義務化されていますが、
日本は義務化されていません

日本では農薬は少量なら安全と考えていますが、農薬は少量でも神経に作用し、健康への影響はすぐには出ず何十年も先に症状として出てきます。

症状として出た時は農薬が原因とわからずに原因不明として処理されてしまう可能性が高いのです。

ネオニコの神経毒性の危険性を理解している、EU、韓国、ブラジルネオニコの使用を禁止しています。
しかしなぜか日本だけは緩和
ネオニコは水や油に溶けやすく、煮ても洗っても除去することできません。

生後1-2日の新生児の尿からもネオニコが検出されています。
これはネオニコが母親の胎盤を通過して子に受け継がれ、その後長い間排出されないことを意味します。

日本ではなぜ危険な農薬を使うようになったのでしょうか。

それは私たち消費者がきれいでツルツルな野菜でないと購入しないため、農家は綺麗な野菜でないと出荷できないことが理由になります。

また旬ではない時期の農作物は自然に逆らって育てるため、大量の農薬が必要になります。

例えばクリスマスケーキのイチゴ。
イチゴの本来の旬は4-6月ですが12月に出荷できるのは自然に逆らい無理矢理育てるからで、そのために大量の農薬を使用しているのです。

健康のために野菜は「旬のもの」を食べるようにしましょう。というのは野菜の健康を考えたら当然のことなのです。

野菜を選ぶ際に、減農薬特別栽培のものにすれば安全?と思った方。
実はそれにも危険な落とし穴があります。

農薬の回数を半分にしても、ネオニコは土壌中の残留時間が長いために、簡単に減農薬栽培ができてしまいます。
減農薬や特別栽培は必ずしも安全とは言えません。

残留農薬基準値(収穫する農産物に残留する農薬の上限を定めたもの)があるからそれも基準値内なら安全なのではと思いますが、これにも問題点があります。



基準値となるのは「1日摂取許容量(ADI)
ADI1日許容摂取量は一生涯、毎日その物質を体内に取り込んでも問題がない量のこと。
NOAEL無毒性量はラットに物質を与え続けても毒性影響が見られない最大の投与量のこと。

ADI1日許容量NOAEL無毒性量 ×100分の1(安全係数)

摂取する農薬全体でADIを超えないように年間平均摂取量を考慮して農作物ごとに残留基準値を決めています。

お米や緑茶など、日本人が日常的に摂取するもに関してはADIが低く設定されているのです。

この100分の1という数字、なぜ100分の1なのか。
大した根拠がなく決められています。
国民がどんな食品を1日に平均何グラム食べるかを数値化したもので、日本は特に決まりがなく、経験から適当に算出した「経験則」で決めています。

そのため、日本より基準値が緩いのは中国とインドネシアだけ。
ネオニコ系の農薬は種類によっては、EUの2500倍の基準値だったりするのです。

そして基準値がさらに緩和されたのが2013年以降。
2013年にはネオニコ系の残留農薬基準値が17〜18倍になったものも。
2015年にはネオニコ系の残留農薬基準値が最大で2000倍になったものも。

残留農薬基準が適当な経験則で決めらているために、上記のように異常な数値に大幅に変更されることもあるのです。

大幅な残留基準値変更に関して、反対意見もなかった訳ではありません。
しかしながら、国は何もなかったかのようにこの基準値を決定してしまいました。

現在、日本の野菜や茶葉も

国産=安全ではありません

輸入品により、国内の野菜も安価になってしまいました。

そのため、政府が決めた基準値内で農薬を使って野菜を生産した方が圧倒的に効率がいいのです。

野菜同様に茶葉も、さらに甘く、もっと早く、効率を求められるようになりました。

甘みは化学肥料にアミノ酸をプラス。成長を早めました。

自然に逆らい急激に成長させるので、病気にもなりやすいですし、甘みが増してるので、虫がよってきます。
虫に食べられてしまう前に殺虫剤や農薬を使うといった悪循環のはじまりです。

人間で例えるなら、甘いものを食べ過ぎて糖尿病になり、薬を飲み始めるイメージです。

糖尿病の患者さんは免疫力が低下しやすく、感染症にかかりやすいと言われていますが、
化学肥料により甘味を増すことで糖尿病状態の茶葉は人間と同じように、免疫が低下します。
虫食いが増えるため、農薬を散布します。虫は、その農薬に耐えようとする。
さらに強い農薬をまかなければならない。
悪循環の始まりです。

私たち消費者が農薬に関心があれば基準値を緩めることはなかったでしょうが、私たちが無関心であるため国は簡単に基準値を緩めてしまいました。

病気になるのも自己責任と言われる時代。

ネオニコの神経毒性により下記のリスクの上昇が考えられます。

不妊
自己免疫疾患アトピー性皮膚炎などの免疫機能に関連した疾患
生活習慣病
認知機能の低下
認知症

農薬の毒性や世代を超えた毒性など、自分自身、家族のことを守りたいなら知っておくべきなのです。


ここまでは農薬の危険性について伝えてきましたが、緑茶には素晴らしい健康効果もあるのでお伝えしておきます。

緑茶には

カテキン(ポリフェノールの一種)
カフェイン
Lテアニン
ケルセチン配合体

が含まれています。

カテキンは老化を防止し、若返りを促進、病気の原因となる活性酵素を無毒化します。
カテキンは脳を老化から守ってくれるため認知症の予防になります。
老化の原因となる活性酵素を除去してくれるため若返りを促進します。
糖化により産生されるAGE(最終糖化産物)を防ぐことができるので、体内の炎症紫外線によるダメージや、シミの予防になります。

L-テアニンは精神的なストレス緩和リラックス効果があり、不眠症の改善を期待できます。
L-テアニンは冷たい水で緑茶を抽出したときに多く出るので、不眠症で悩まれている方は冷たい水で抽出したお茶を飲んでみてください。

温かいお湯で抽出した場合は覚醒作用のあるカフェインL-テアニン同時に抽出されます。
この2種類を同時に摂取することで集中力が高まり脳のパフォーマンスを上げることができます。
同時に脅迫性障害や不安障害などの精神症状も軽減することができます。

ケルセチン配合体血液をサラサラにする作用があり、脂肪肝、肝臓がん、認知症、糖尿病、癌予防効果があるとされています。

緑茶を週に1回以上飲んでいる人は認知機能低下のリスクが半分に低下、
緑茶を毎日1杯以上飲んでいる人は認知症になるリスクが3分の1まで低下したとの報告があります。
糖尿病大腸癌のリスクも40%低いと報告されています。
女性であれば乳がんのリスクも20〜30%低くなると報告されています。
これは、緑茶のカテキンによる抗酸化作用が、がんのリスクを低下させるのではないと言われています。

緑茶は体重を減らすダイエット効果も期待できるとされています。
緑茶を食事の1番最初に飲むことで血糖値の上昇を緩やかにし、体脂肪を減らす効果があります。

このように見ると緑茶にはすごいパワーがあることがわかります。

ここまでの話を聞いて緑茶を飲みたくなってきた方も多いのではないでしょうか。
ここからはあなたが今までどのように緑茶を選んで飲んでいたかで、これからの行動を選択してみてください。

まずはペットボトル入りのお茶を飲んでいた方。
緑茶の素晴らしい効果はペットボトル入りのお茶と茶葉で入れたものでは2.5倍差があると言われています。
ペットボトル入りのお茶には農薬も多量に使われていますので、
現在ペットボトル入りのお茶を飲んでいる人はまずは、茶葉を買って自分で入れるようにしてみてください。

それができたら、有機JASと記載された茶葉を買ってみるようにしましょう。
有機JASは厳しい基準で農薬や化学肥料を制限して作られたお茶になるので、比較的安全性が高いといわれています。
ただここでも国が規制を緩めようとしていますが、この話はまた次の機会にお伝えできたらと思います。

そして完全に無農薬のお茶を飲みたいと思った方。
実は日本では完全無農薬のお茶はほとんど販売されていません。
先日、完全無農薬のお茶をいただいたときにあまりのおいしさに感動😊✨
完全無農薬であるため茶葉そのままでも食べることができます。

ただこの美味しさも私が上記のような段階を踏んで、お茶を飲んだから。
この記事を読んでいる方であれば、少しずつ自分で考えて行動を変化させてみてくださいね。

完全無農薬のお茶は手間と時間がかかっています。
大手スーパーで売られているような安い値段で買うことはできません。
無農薬として販売するにはそれなりのコストがかかるのです。
私は毎回1杯ずつ大切に飲ませていただいています。

そのおかげで脅威の集中力🤓でこの記事も書くことができているんだと。感謝です。

完全無農薬のお茶は定期的に都内のマーケットで購入することができます。
気になった方は是非、足を運んで実際にお茶を味わってみてください。
生産者の方にお会いすることもできるので、その人からお茶に込めたパワーや願いを受け取れますよ😊✨

さて、スーパーには大量の食品が山積みに。
山積みになっているのは私たち消費者が山積みでないと購買意欲がわかないからとか。
毎日のように大量の食品が捨てられること、フードロスという言葉でご存知の方も多いのではないでしょうか。
薬局も使用期限が切れた薬を毎月のように大量に廃棄しています。

次回の見えない大切なものは「フードロス」です。

2023/3/4-5
青山ファーマーズマーケットにて販売予定


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