27,あちこちで、おめでとうの嵐

離婚届を提出し、開放感に浸る私。生活は仕事に追われて、家事と育児に追われることは今までと変わりはなかった。しかし、もうあの異常な人とは赤の他人。子供達も小さい頃に受けた暴力を覚えていて、父親のことは大嫌いだったので、「お母さん、やっと離婚できたんだね。もうあの人とは関係ないんやね。」と言ってきた。ただ、実の父親に変わりはないから、「一応実の父親なのはずっと事実だけど、もし会う機会あったらどうする?」と聞いた。すると、「絶対会いたくない。見るだけでも嫌!」と子供達が口をそろえて言う。子供がそう言うならもうこのまま前をみて進もうと思えた。職場でも離婚前から家の事は話していたので、周りの人は色々としんどい時は気遣ってくれていた。そして、離婚が成立した時には職場にも報告して、やっと結論まで行きつきましたと伝えると、職場の仲間たちは誰もが「良かったね!やっと解放されたね!長かったからしんどかったでしょ…ほんと良かった~おめでとう!!」と笑顔で言ってくれた。離婚を周りの人がこんなにもおめでとうという言葉で共感してくれるとは思いもしなかったので、うれしかった。ひと昔だと、離婚やシングルは悪いイメージがあって、居心地悪い…みたいな立場だった様なので、今の時代や環境に救われた。もう前をみて進むしかない。そして、私がこの子たちをちゃんと人並の大人に育てていってあげなくては…。日に日に心の元気が湧いていった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?