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自分のことより、”全体”が気になる

上司から、新たな採用のポジションをやってくれと言われて、「私よりも、彼女に担当させるべきじゃないんですか?」と言って、キレられたことがあった。というのも、当時所属していた会社は、自分の担当するポジションが、どれくらいの期間で、いくつ内定が取れたかが、評価基準で、ボーナスに大きく影響を及ぼすところだった。当時の私は、その部署でもいい成績を残していた。その反面、同僚の彼女は苦戦を強いられていた。私が担当すれば、短期でポジション埋められる自信はあったし、更に成績を伸ばし、ボーナスだって更にもらえる可能性は十分にあった。その一方で、同僚は自信も、やる気もなく仕掛けていたのを知って、時々食事などに誘って、ストレス発散を手伝っていた。だったら、その新しい案件ならば、それほど苦労せずにポジションを埋められると思った。

メンバーの成長や動機づけを考え、実行するのは上司の仕事。平社員の私は、自分の担当に集中し、上司の範囲まで口出しすべきことではない、と頭では分かっている。でも、どうしても、「自分だけ良ければいい」という志向になれない。他の人の仕事の進捗やモチベーションなどが、HSPのせいかのか、目に入って、無視せずにはいられない。上司が、私以上に全体が見て気を配っているならば、私も口出しはしない。が上司も、自分のこと、上司の上司に気に入られることしか頭にない人が多い。そうすると、口出しせずにはいられなくなり、嫌われるというパターンだ。

人間は、やろうと思っていたことを、やる前に指摘されると機嫌が悪くなる。部屋が散らかっていて、片付けないと怒られるとわかっている時に、親に部屋の片づけろと言われると、「今やろうと思ってたところだ!」と逆ギレするのがいい例だ。上司も、全く気がついていなかったわけではないが、自分が行動する前に、私が先に指摘するので、面白くないのだろう。その気持ちはわからないでもないが、だったら、私が指摘する前に、行動を起こして下さい。私はあなたの考えまで読み取れる”超能力”は持ち合わせていません。

追記:narinonoteさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。


「人生経験の引き出し」がいっぱいあります。何か悩み解決のヒントになる話が提供できるかもしれません。