苦手なことの向き合い方。頑張らないことを選ぶこと
ここ数年でだいぶ生きやすい世の中になったと思うけど、ひと昔前は「頑張る」ということを美徳としている傾向がありましたよね。
いつも全力投球、歯を食いしばって努力し続けるのが果たして正解なのでしょうか?
引き寄せの法則の観点から考えると、時には「頑張らないことを頑張る」方がうまくいくことがあります。
今回は、自分を愛するために必要な、頑張らないことを選ぶ勇気について話します!
苦手克服が自己成長だと思っていた過去
多くの人が共感するであろう「苦手なことに挑戦することが自己成長に繋がる」ということを、過去の私も信じて疑いませんでした。
自分自身と向き合うことは大切ですし、苦手克服が間違っているというわけではありません。
人前で話すことが苦手だった私は、昔からプレゼンの資料作りに膨大な時間をかけ、こっそりと練習を重ねていました。
しかし、一回のプレゼンがうまくいっても、その成功体験をもって自己肯定感が上がるわけでなかった。
また次の機会が訪れると、同じように努力をするけれど、根底にある緊張感や不安は全く消えていないのです。
苦しい経験を繰り返すうちに、苦手なことに対峙することは、技術を磨いて、表面的にうまくやることが正解ではないという結論に至りました。
なぜ苦手と思うのか、その深層心理を興味を持ち、内面に目を向けるようになったのです。
「苦手」の裏には劣等感やトラウマがある
苦手なことって過去に経験したトラウマが隠れていることが多いです。
引き寄せの妨げとなるブロックを外すために、私は下記のような「なぜなぜワーク」をしました。
なぜ?と繰り返していくうちに、脳裏に小学校の授業参観のシーンが過ぎりました。
司会進行役だった私は、クラスメイトに意見を聞く際、緊張のあまり声が震え、相手の言葉を理解することもできなかった。
その時、書記役だったクラスメイトが落ち着いてサポートしてくれたお陰で、授業はうまくいったのです。
そして帰宅後、母親から言われた言葉。
「ゆりかは、しどろもどろで本当に見ていられなかった。〇〇ちゃんはすごいね~!」
バカにしたように笑い、家族にそのことを共有していました。
この一連の出来事が強烈なトラウマとして残り、「自分は人前で話すとみっともないんだ。他人より劣っているんだ」と自己暗示をかけ続けていたのです。
「ある」に目をむける
みんなの前で堂々と話せる自分になりたい。
自己成長のために、わざわざ人前に出る機会が多い仕事に就いたこともありました。
その度に、心の中はモヤモヤ・ズキズキと苦しんでいて、自分の魂は「いい加減気付いてーー!自分を大事にしてー!」と叫んでいた。
そして、人前で話すことが嫌すぎて、結果的に仕事を辞めることになりました。
苦手なことをわざわざ仕事に選ぶという謎の行動がトラウマと関連していることに気付いた時、大きな変換点となりました。
あの時の私は、母親に努力を認めてほしかったのでしょう。
過ぎたことは戻りませんが、心の傷は今からでも癒せます。
もうたくさん頑張ったんだから、自分の得意なことを伸ばしていこう、と思えるようになりました。
自分に足りないものを探す思考は、願望実現とはかけ離れた波動を発します。
「十分に持っている」「私はこのままの私で完全体」という感覚は、高くて強いエネルギーをもたらしてくれます。
あなたはあなたのままでいい
自分の奥底に隠れた心理を見つめ直すと、苦しんだ過去も今もまるっと受け入れられるようになります。
苦手なことへの向き合い方も変わり、それが目標達成に必要なものなら、回避せずに取り組めるようになりました。
以前は
「他人にバカにされたらどうしよう」
と自分に矢印が向いていたものが、
「どうすれば相手に伝わるだろう?」
と外へ意識が向いたことで、過度な緊張が和らぎました。
不安や結果に振り回されず、気分良く行動し続ける。
願望実現に必要なプロセスはシンプルにこれだけです。
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