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アナトリー・シャリイはいかにしてウクライナの憎むべき影響力のある人物になったのか?

YahooニュースThe New Voice of Ukraine 5/5/22の記事の翻訳です。
シャリイは国家反逆罪と少数民族の権利侵害の罪でウクライナに指名手配されてる。

New Voice of Ukraine は、これらの容疑に至った経緯をまとめた。

シャリー逮捕の経緯

アナトリー・シャリイは2012年にウクライナを出国し、その後EU諸国で生活していたが、直近ではスペインに住んでいた。5月4日、彼はスペインの警察当局に逮捕された。地元メディアの報道によると、彼は未解決の国際逮捕状により、スペイン・カタルーニャ州のタラゴナで拘束されたと言うことだ。

「この(作戦)は、ウクライナの法執行機関によるこのマルチレベルの作戦において、SBU、ウクライナ検事総長室、および国際パートナーとの密接な協力によって可能となった 」とSBUは述べている。

ブロガーからプロパガンディストに転身した彼は、今後ウクライナへの身柄引き渡しに直面する可能性がある。

ウクライナの国会議員のフェディル・ヴェニスラフスキーは、「シャリイの弁護士は可能な限り上訴するだろうと確信しているため、彼が明日ウクライナに来ることを期待するのは楽観的すぎる」と述べた。

SBUは、シャリイが情報戦の観点からウクライナの国家安全保障に損害を与える違法行為を行っていたことを改めて指摘した。

「アナトリー・シャリイが外国勢力のために行動していたと信じる根拠がある。ウクライナの全ての裏切り者は、最終的かつ必然的に罰を受ける」とSBUは述べている。

シャリイは2021年2月に起訴された。2022年2月のロシア侵攻後、彼のYouTubeチャンネルはウクライナでブロックされた。

シャリイはどのようにしてウクライナで大きな影響力を持つようになったのか?

SBUによると、シャリイは2012年以降、ロシアの国家および非国家主体によるウクライナに対する特殊な情報活動を促進した。

この点で、彼は以下のように訴えられている:

  • ウクライナの国家政策を信用しないようにすること。

  • ドンバス地方におけるロシアの8年にわたるウクライナに対する戦争について、意図的に誤った情報を広めること。

  • ウクライナの政治的・社会的安定を破壊しようとしたこと。

  • 民族的・宗教的な理由で内戦を扇動したこと。

ロシアの国営メディアは、シャリイの活動を積極的に利用し、彼のコンテンツを利用してウクライナに関する誤ったシナリオを押し付けた。

YouTube、Facebook、Twitter、そして彼のウェブサイトsharij.netが、シャリーのコンテンツの主要なアウトレットだった。

シャリイは2014年に自身のYouTubeチャンネルを開設し、それ以来230万人の登録者を獲得している。2019年6月には、ウクライナで自身の政党を登録し、2019年の議会選挙で2.23%の票を獲得することに成功した。

ペトロ・ポロシェンコ大統領の時代には、親ロシア派の政治家でプーチンの個人的な友人であり同盟者であるヴィクトル・メドヴェチュクが所有するテレビ局からの支援のおかげで、シャリイは伝統的なメディアで人気を集め始めた。シャリイは、2014年に追放された親ロシア派大統領ヴィクトル・ヤヌコヴィッチの他の政治的盟友と共に、メドヴェチュクのテレビチャンネルに定期的に出演するようになった:「Newsone」「112」「ZIK」などだ。

メドベチュクは3月上旬に自宅謹慎の条件を破ってウクライナで逮捕されたばかりだ。

コミュニケーションの専門家であるマクシム・サバニエフスキーによると、シャリイは、ウクライナでうまくいっていないと思っている全てのことの確認を求めている人々の聴衆を魅了することに成功した。「シャリイは彼らの説教者になった」とサヴァニエフスキーは言う。

2019年、彼の政党が国会議員選挙に向けて選挙活動を行っていた時、事実確認の監視団は、シャリイが動画や投稿で放送していた露骨なロシアの話法やフェイクニュースを論破するのに多くの時間を費やした。

特に、進行中のドンバス紛争を報道する際に、シャリイは次の誤報戦術に関与した:

  • 破壊されたロシアの軍事機器や装甲をウクライナのものとして提示する。

  • ロシアのUAVがウクライナ上空で迎撃されたという主張に異議を唱える。

  • 2014年にドンバス上空でマレーシア航空MH17便を撃墜したロシアの責任を否定しようとすること。

  • ウクライナへの軍事介入を求めるロシア国内の国営「デモ」の報道に異議を唱える。

シャリイ の最も扇動的なの7 つの発言

1) ウクライナ西部の人々は「ウクライナ人ではなく、混血である」

「実際、1939年以前は、お前達は何者でもなかった。お前達は、山の穴の中で座っている群れで生活している動物だ。キーウ、ザポリージャ、ポルタヴァはお前らと違ってスターリンを憎む理由がある。お前達の村の一つにスターリンの黄金の記念碑を建てるべきだ。1939年まで文明を知らなかったのだから、それに祈りを捧げるべきだ。お前らには土地がなかった。俺はウクライナ人だが、お前は違う。二流とは言わないが お前達は単なる混血だ 三分の一か四分の一の血統だ ポーランドやハンガリーの血が 混じってるんだろう?キーウの人達に、どうすればいいか、どうすれば自分の国や旗を正しく愛せるか、指図するな。あれはお前達の国旗ではない、お前達に国旗はないのだ。お前らはウクライナ人じゃないんだ。」

2) ドンバスでの戦争は「内戦」だった

「彼ら(ロシア)の支援がなければ、これらの共和国(ドネツクとルハンスクのいわゆる『人民共和国』)はすぐに終焉を迎えることは理解している。しかし、私は、これはウクライナの内部紛争であり、内戦だと考えている。そう、内戦と言っているんだ。ウクライナ人はこれに対処しなければならないと思う。」

3) ロシアの侵略を抑止するための統合部隊の作戦は意味がなく、"堕落した人々“に支持された

「この人達は、死んでもまだプーチンや誰かを罵るだろう。彼らは何にでも耐える準備ができてる -  空前の物価高、毎日の嘘、前線に送り出され手足を失って帰ってくる子供達 - これら全てに耐える覚悟があるんだろう。何のためにだ?わからないね。最も堕落した人々は、おそらく、たとえばEUに加盟するという名目で、全てを耐え忍んでるんだろう。EU加盟には20年、30年、50年、もしかしたら永遠にかかるかもしれないことを、どんなにひだでも、少なくとも脳にひだが一本通っている人達はわかっている。」

4) ソ連のウクライナSSRと対照的な現代ウクライナは "ブルシット"(ふざけたデタラメ)

「今あるものは全て単なるブルシットだ。かつて豊かな土地であった我が(ソビエト)共和国が、どのような姿に変貌したかは、誰もが知るところだ。現代のウクライナは、ハンマーと鎌ではなく、エジプト産のジャガイモから突き出た安物のトウモロコシの穂軸で表現されている。男根のシンボルと同じ意味だ。

5) ウクライナ政府は 「犯罪者であり、ロシアに敵対している」

「この(ウクライナ)政府は犯罪者であり、ロシアに敵対している...」僕がこう言うと、多くの叫び声と卑猥な言葉が飛び交うことだろう。だが、僕はこのキーウ政府に対して戦っていることを主張する。合法的な手段で、ヨーロッパの規範に従って。僕は(どんなルールも)破ってはいないし、この政府を暴力的に倒すことを提唱したこともない。」

6) 「ウクライナ人の大部分」は「絶望的なまでに厚かましい」

ビバーナム(花)で身を飾り、胸にKobzar(ウクライナで最も有名な詩人Taras Shevchenkoの別名)のタトゥーを入れて、...白を黒にしても、事実は変わらない - ウクライナ人は最も生産的な国民ではない。最も賢いわけでも、最も合理的なわけでもない。 これはシステムなんだ。原始的な愚かさのシステムだ - 我が国民の大部分は、手の付けられない、硬直化した、絶望的な愚かさで、ニンジンとは対照的にスティックによく反応するんだ。スティックを使えば、家畜と最も簡単に意思疎通ができる。質のいい干草を与えても、家畜は(それだけでは)まだ働かない。しかし、スティックを一本でも使えば、彼らは働き始める。(頭を低くして、鋤を引き始める。スティックがなければ、彼らは繁殖するだけだ。そして食う。

7) ウクライナのメディアは 「プロパガンダ、憎悪、暴力、嘘 」の発信源である。

「ウクライナのメディアはもはやメディアではない。彼らは誤報、プロパガンダ、憎悪、暴力、嘘の大量発信者になってしまった。日常的な操作、嘘、フェイクニュース。社会人は仕事が終わってから一次資料を探したり、インターネットを調べたりする時間がなく、テレビをつけて”ゾンビ化“してしまう。絶対にばかげた嘘でも、毎日聞いていれば意味がわかってくるからだ。」






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