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ウクライナ戦争で募集されたロシアの囚人兵について(FSB内部告発文書より)

イゴール・スシュコ(@igorsushko) 7/2/22のツイートの翻訳です。

ロシアでFSBとワグナーが囚人を募集している。
条件は?

1) ドンバスでの軍事行動と地雷除去に参加した後、自由と金銭を約束する。
2) 文書、バッジ、IDは発行されない。
3)遺体は家族に返さない。

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(人権活動家の)ウラジミール・オセチキン(@Vlad_Osechkin)は次のような情報を(本国のFSB職員から)受け取った。
「サンクト・ペテルブルグとレニングラード地域の連邦刑務所サービスのコロニーIK-7ヤブロニフカで、連邦保安局が現在、囚人の中からドンバスへのボランティアを募集していることに、私は注意喚起します。」

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自由を約束する事と引き換えに、地雷除去、ドンバス領内の建物の修復などのウクライナでの軍事行動への参加に圧力をかけられているのだ。

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同時に、書類もバッジもないこと、遺体も親族に渡さないことを公然と告げられる。生き残った者には金を出すと約束する。考える時間も、家族と相談する時間も、ほとんど与えられない。

「今夜(7月2日夜から3日夜にかけて)、(刑務所での拷問の)最初の生存者がコロニーから連れ出される予定です。
どうかこれを止める手助けをして下さい。家族は何が起こっているのかと怯えています。多くの人に妻や子供がいます。(刑務所を)去る事に同意した囚人達は、家族に対してゾンビのような口ぶりで話しています。

今日まで、この「行動」はどこにも報告されていません。どうか、この無法を止めるために、ご協力をお願いします。家族が待っている受刑者が自発的にこれに同意するとは考えられない!!! コロニーにいる囚人達の状態は、彼らが明確な選択をすることを許さないのです! どうか助けてください!...」

この記事は、ロシアのサンクトペテルブルクにある第7収容所での、国家による組織的な拷問に光を当てています。

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更に、サンクトペテルブルクのコロニー6号、7号など、これらの拷問コロニーに収容されている囚人の状況について詳しく説明します。

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オセチキン「更に昨日、FSINの将軍とFSBの2人の将校が、刑務所-6(オブホボ)に勧誘に来た: 「ワグナー」PMC(民間軍事会社)で半年間の緊縛契約にサインすることを条件に釈放する。しかし、全員が確実に戻ってくるとは限らない。」

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その後7/11/22のツイート

ロシアの刑務所システム内部の情報筋によると、クレムリンはウクライナで兵士として勤務する囚人の募集を(少なくとも一時的に)中止したそうだ。*ウィンド・オブ・チェンジ、ウクライナ、そしてロシア の人々にとって小さな勝利だ。

*ウィンド・オブ・チェンジはロシア出身の人権活動家オセチキンの元に、本国から送られて来るFSBの内部告発を公開する運動

ウクジミール・オセチキンより:
「連邦刑務所の関係者は 7月11日朝から 電話会議があったことを明らかにした。どんな場合でも彼らは戦争に捕虜を送ることについて、メディアに漏らしてはいけないと言った。

そして、今週は囚人の募集と、民間軍事会社(ワグナー)と提携している企業の代表者の刑務所への入所を一時停止した。」(ワグナーが刑務所で兵士をリクルートしている映像のリンク)


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