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国連報告書は、ガザで援助従事者達が女性に性的虐待を加えるという迫り来る「流行り病」を警告している

Elder of Ziyon 2024年7月3日の記事の翻訳です。

5月に私は、国連の報告書によると、ガザの援助従事者達が、食料のために女性に売春を強要するなど、ガザの女性達に性的虐待を行なっていたことを報告した。

ガザやヨルダン川西岸で援助隊員による性的虐待が行われていることは、戦争が始まる前の昨年7月にも、うすうす感じていた。そして今、事態は更に悪化しているようだ。

私は4月の国連報告書を見つけた。ガザの援助活動家が女性を性的に利用している様子について、詳細は乏しいものの、より多くの情報を提供している。PSEAネットワークによる「ガザ地区とヨルダン川西岸地区における性的搾取と虐待を防止するためのリスク軽減評価報告書」である。(PSEAとは性的搾取と虐待からの保護=Protection from Sexual Exploitation and Abuse=の略)

報告書にはこうある:

SEARO (性的搾取と虐待地域事務所)2022 Indexによると、パレスチナはSEA(性的搾取と虐待)のリスクが高い状況の中で20位にランクされている。しかし、戦争が始まったことで、ネットワークの回復力が失われ、援助従事者や関連職員による性的搾取や虐待という重要なリスクが顕在化し、全く異なる状況が展開されている。

食糧不安、生計の喪失、急性の援助依存は、援助従事者によるものも含め、女性や子供を SGBV (性的ジェンダーに基づく暴力)や VAC (子供に対する暴力)にさらす、非常に大きな要因となっている。

人道援助関係者は、人道支援活動に関連する職員による SEA 虐待の蔓延を防ぐため、PSEA と保護活動の能力を拡大する必要がある。これはまた、援助従事者だけでなく、その他の関係者による性的搾取や虐待から、最も弱い立場にある人々を守るためのプログラム的行動によって支えられるべきである。


私がこの次のセクションを正しく理解しているとすれば、彼らは援助者による虐待から女性を守りたいが、「援助者がパレスチナの女性を虐待しているという事実は公表したくない」と言っているのだ。

ガザ地区で活動する援助従事者の大半は国内スタッフであり、彼らは自分達が支援するコミュニティーと全く同じ状況に苦しんでいる。PSEAの訓練を受けた国内援助従事者はかなりの割合を占めており、機関間システムはよく知られ、よく統合されている。しかし、それは見直されなければならない。コミュニティーや援助従事者は、性的搾取や虐待に対するコミュニティーの保護を主に支持しており、疑惑への対処は慣習的なメカニズムに頼ることが多い。SEAを報告することはいまだに非難されるが、コミュニティーが更なる被害から守られることへの懸念が再燃している。とはいえ、保護活動への申し立ては、援助従事者の不正行為の氷山の一角を示すものであり、コミュニティー、援助従事者、援助機関のいずれにとってもリスクとなる。

そのリスクとは以下のようなものである:

  • 人道援助が横流しされ、コミュニティーに更なる被害をもたらし、緊張を高める。

  • 援助従事者に対する報復の可能性(身体的被害)

  • 援助機関に対する信頼の失墜が、更なる非礼行為を招く:活動環境の悪化

  • メディアによる保護活動への注目は、無秩序な政治的操作につながる可能性もある。

だからこそ、この種の情報を見つけるのが難しいのだ。国連はそれを報告しなければならないが、詳細を隠蔽し、限られた範囲にしか配布されない報告書の中に埋没させることに全力を尽くしている。

国連は、このようなことが世界的な見出しになることを知っているし、援助従事者は自分達の組織の評判を守りたいのだ。


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