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偽の反ゼレンスキー落書きが世界各地で見られる理由

France 24 The Observers 4/4/2023のレポートの翻訳です。

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領を「ヨーロッパの金を吸い上げる」ブラックホールに見立てた落書きが、本当にパリ郊外の路上に現れたのだろうか?大統領を昆虫や排泄物に見立てた落書きはどうだろう?ネット上に出回っている画像によると、このような落書きがヨーロッパのいくつかの都市の路上に出現していると言う。しかし、実際にはどれも存在しない。私達は、それらが偽物であることを証明するために、詳しく調べてみた。

2022年11月以来、ネット上に出回っている一握りの画像は全て同じものを映し出している。それは、ストリートアーティストがヨーロッパの都市の歩道にウクライナ大統領を嘲笑する落書きを描いていると言うものだ。

しかし、これらの画像にはもうひとつ共通点があった。それらは全て編集された写真なのだ。私達は、落書きの痕跡を探すために、その写真が撮影されたパリ郊外にも足を運んだ。そこには何もなく、地元の市役所や近隣の企業でさえ、その場所から落書きは撤去されていないと言った。

InVid WeVerifyのような画像解析ツールを使えば、写真の編集や画像加工の証拠を探すことも可能です。この「The Observers」のエピソードでは、その方法をご紹介します。

パリ郊外の反ゼレンスキー落書きの報道をいかに否定したか 

ロシアの独立系メディア『Provereno.media』のイリヤ・ベルは、なぜヨーロッパ人が反ゼレンスキーのストリートアートを共有しているように見せかけたいのか、その理由について詳しく語ってくれた:

「この落書きの背後にある戦略は、ヨーロッパが団結していないことをロシア人に見せつけたいのだろうが、遅かれ早かれウクライナへの支持は低下するだろう。そうなれば、勿論ロシアが勝利する。主な目的は内部の視聴者だ。ロシア国内の全てのメディアや媒体が国家統制されているという事実と一致している。」


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