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ファクトチェック:この画像はナチスのタトゥーで覆われたウクライナの兵士なのか?

Check Your Fact 7/6/2022の記事の翻訳です。

ナチスのタトゥーを入れたウクライナのアゾフ連隊の兵士が健康診断を受けているとされる画像がFacebookで公開された。

結論:誤り

この写真のキャプションは間違っています。写真は、2005年に撮影されたもので、ウクライナの兵士ではなく、ベラルーシの囚人が写っている。

ファクト・チェック

ロイター通信によると、ロシア軍に捕らえられたウクライナのアゾフ連隊の兵士達は、まもなく裁判を受けることになる。ロシア最高裁は、アゾフをテロ組織として指定する決定を延期したと、同アウトレットは報じている。

Facebookの投稿では、捕らえられたアゾフの兵士がシャツを脱いでテーブルに座り、いくつかの鉤十字のタトゥーを見せていると主張している。「アゾフの過激派は、DPRの強制収容所で健康診断を受ける」と、画像に含まれる文章が書かれています。Twitterで公開されたこの投稿は、1,200以上の「いいね」と470以上のシェアを獲得した。

この主張は誤りである。逆画像検索をすると、同じ写真がゲッティイメージズに掲載されており、ベラルーシの囚人を撮影したとするキャプションが添えられている(2005年に撮影されたもの)。「2005年6月22日、ミンスクから約200キロ離れたモギリェフという町の第15刑務所で、ベラルーシの刑務所医がナチスの入れ墨で覆われた囚人を診察している 」とキャプションの一部を読み取ることができる。ロイター通信によると、アゾフ連隊が結成されたのは2014年だ。

なお、ゲッティイメージズの別の写真には、同じ人達を別の角度から撮影したものがある。

ウクライナに関するキャプションミスの写真がネット上で拡散したのは、今回が初めてではない。Check Your Factは以前、ウクライナの大統領夫人が軍服を着ていると主張する画像を論破している。

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