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こんにちは。
最も起業家らしくない起業家、奥野有梨亜です。

今回は、組織運営における「報酬」について書こうと思います。

チームと「報酬」

多くの組織にとって、チームワークを成功させるために、
チームメンバーが出した成果に対して、正しく報酬を与える報酬制度を導入することで、
目標達成に大きな相乗効果がもたらされるといわれています。

その報酬が、給与などの経済に落とし込まれていることは、最も分かりやすい手法として考えられますが、
必ずしもそれのみが、メンバーにとっての最大の「報酬」となりえるとも限りません。

新たな経験を積み、新しいことができるようになったという「スキル」「ノウハウ」ももちろんありますし、自身の「成長」も大きな報酬の一つでしょう。

あるいは、「地位」「名声」がモチベーションになる場合もありますし、「次のレベルの仕事」こそが、報酬だという人もいるでしょう。

人によって、「報酬」に対する価値は異なります。
特にスタートアップ企業など、チームのコアとなるメンバーのチームビルディングをされている最中の組織には、
それぞれのメンバーにとっての「最大の報酬」は何なのか?を、ある程度理解をしておけることが理想だとも考えられます。

ただし、そのチームが大きくなればなるほど
一人一人の価値感に合わせた報酬を相手に渡せるとは限りません。
そこで、重要になってくるのが「公平性」です。

人は損得勘定で動きます。
そして損得勘定を思考する場合、大概人は、周囲の同じレベルの人と比べ、自分の仕事の評価がどれほどであるかを測ります。

自分が出した結果に対して、見合った報酬がなされているのか。
それが相対的に見て、公平性が明らかであるかが、全員のモチベーションをあげることにつながります。

リーダーが与えうる「報酬」

同時に、少し違った観点からの「報酬」の話です。

お世話になっている経営の大大先輩と一緒にいて、最近ふと、気が付いたことがあります。

その方は、毎年のように売り上げは右肩上がりで、年収も1億はくだらない。
仲間からのチームへの貢献マインドが高く、人材育成の点でもどんどん次世代の経営者を育成されていっていて、
一体何がそうさせているのだろうと考えていました。

そして、仲間と一緒に会話をしていて、気が付きました。
とにかくその方は、仲間に対しての「感謝力」がすごいということ。
ご本人は、とてつもなく自由で、ご自身の欲求に正直な方なので、欲しいもののためならあらゆる手を尽くして手に入れられますし、同時に仕事でも基準が高いです。
そして仕事であろうとプライベートであろうと、仲間の巻き込み力がすごい。

なので正直、周りの人間は、時にその基準の高さに翻弄されることもあるし、敢えて言葉を選ばずに書くと、振り回されることもあるかと思います。

けれど、この方がすごいなと思うのは、
散々結果を求めて、振り回した最後には、必ず「感謝」があること。

当たり前でしょ?って思うかもしれません(笑)
でもこの方の「ありがとう」は、ちゃんとその背景までを汲んでいて、
黙って、さらっと準備していたことも見逃さず、とにかくマメ。
「これは誰がやってくれたの?」と漏らさずしっかり確認の上、
しっかりと「ありがとう」という言葉を伝えられます。

望むものは一級品。仕事は結果を出すのが当たり前。
でも、それが当たり前にそこにあるとは思ってない。
影でいろんな人が支えていることを知っているし、それをどんなときにでも分かりやすく、かつ直接感謝する。

自分よりずっと先の結果を出されている方から、ちょっとしたことでも感謝されたり、承認されるというだけで、
人の承認欲求は満たされてしまうものです。
たとえそれに、物理的な報酬がついてくるような内容でなかったとしても、「この人のためなら、また力を貸そう」と思えてしまうんですよね。

経営者に自由な人は多いです。
でも、これができているかがどうかが、器だなと改めて感じ、自分自身も省みるきっかけになりました。

自分の調子がいいときこそ、周りに感謝。
いつもありがとうございます。
今日は、このあたりで。

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