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【読書感想文】老人と海

1週間に2、3冊、本を読みます。
今日から気が向いた時だけ、読書感想文を書きます。
あらすじは、書きません。

1冊目は、ヘミングウェイの『老人と海』。
小学生の時、読みました。
その時は、ただ、遠い国の魚釣りの話としか思いませんでした。
でも、外国の生活というものが、ありありと浮かんできて、不思議と惹きつけられました。

主人公のサンティアゴと少年、魚たち、海。
だれもが1人では生きられない。
幸運にも、大海原で大きな魚を釣り上げた老人と、不運にも釣り上げられてしまった大きな魚。
その魚を狙う、サメたち。
みんながみんな、それぞれに生きるために必死なんだ。
だれも、だれかを故意に傷つけたいなどとは思っていない。
まして、だれかの命を奪おうだなんて。
けれども、結果として、だれかを傷つけ、だれかの命を奪い、その恩恵に気づかず、当たり前のようにして、その恩恵を受けて生きていく。

自然と人間。
社会と個人。
家族。

私の生活もまた、だれかの犠牲とその恩恵で成り立っている。
たとえ、好意を持って私に恩恵を与えてくれていたとしても、私はそれに気づいていないかもしれない。
むしろ、そうであることが当たり前と、何も感じさえしないのかもしれない。

私はだれかの存在に気づいているだろうか。
そのだれかに感謝しているだろうか。

あくまで個人の感想です。

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