負け惜しみ

「まさか、あなたにできるとはね」
「受からないって言ってたじゃない?」
「今からだと、手続き的に無理です」
「周りに迷惑かけちゃうよね」

急に、といっても常識の範囲で、1か月半前に退職を伝えたときに言われたことばです。

「おめでとう」といってくれた人もいましたが、本心からではなく、苦虫を噛み潰したような顔をして、口からことばを押し出すように吐き出していました。

キャリアアップして、去るものが羨ましくてしょうがない

これが本音。

今の職場では毎年多くの人が辞めていきます。
理由は明白で、ステータスが上がる条件が明確でなく、誰かの裁量、つまり、好き嫌いで決まっているから。

辞めていくのはたいてい優秀な人で、その後はいいポストに移られています。

Step stone にされていることを認めたくないのか、辞めていく人に対しては、あることないこと、ウワサが広まっていました。

負け惜しみ

グローバルに人材が流動する時代に、このままでは滅びていくんだろうなと思います。

あくまで個人の見解です。

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