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ライフログスクール8期生後記①:変化している自分を認識し、観察する。

9月下旬~11月上旬の1ヶ月半、オア明奈さん主宰のライフログスクールに8期生として参加しました。

過去の自分と今の自分を行ったり来たりしながら、自分の人生を振り返っては今の自分とのつながりを感じ、自分の知らなかった自分と出逢い、時には感情があふれ出す、なんとも味わい深い貴重な体験をしました。
同じ8期生メンバーと互いに人生を共有し、他者の人生も垣間見ることで、自分の人生や在り方の「色」をより認識することができたようにも思います。

2022年11月8日。
最終講義のDAY4では、未来に向けた意思表明を行いました。

この1か月半でとことん自分の過去や内面を掘り起こして、葛藤して、納得して、言葉では言い表しがたい感情に揉まれて、人生を味わった。
各自いろいろあって今日に至っているけれど、十人十色、全く違う人生。どんな人生も尊くて、美しかった。そこから生まれる意志表明はもっともっと輝いていて、表明しているみんなの顔も晴れやかなものでした。

良いことばかりではない人生、今まで見ないように蓋をしてきた過去もあった。それでも、勇気を持って振り返った。だからこそ自分の本質が見つかったし、人生を肯定することができた(できるようになってきた)。それがみんなの表情や目力に表れていたように思います。

人生って素晴らしい。

シンプルだけど、そう感じられたことが、みんなと同じ空間で思えたことが、本当に嬉しかったです。


ライフログスクール入会を決めた理由

そもそもなぜライフログスクールに申し込んだのかというと…。

・今後の人生をのびやかに、心地よく、無理なく生きていきたいから。
・そのように生きるために、ていねいに選択したかったから。
・今後ていねいに選択していくために、一度立ち止まって自分の価値観や本心を自覚し、受け止めたかったから。
・「自分にとっての心地良さや無理ない生き方を追求すること」に対する不安を取り除きたかったから。
・自分の人生を肯定したかったから。

7期生の募集に申し込もうとした時には先着終わっていて申し込めなかったので、8期生の募集かかったらすぐ申し込もうと思っていました。

でも、今思えば8期生のタイミングで参加できてよかったです。

もし7期生として参加していたら、仕事に追われて充分に時間を取れずに中途半端になっていたと思います。ライフログの優先度を高める・予定を押さえるということすら、あの時の自分にはできなかった気がしています。次の講義に間に合わせる形で「とりあえず」で取り組んでいただろうなと。

8期生の募集がかかったときには、10月末で退職することが決まっていました。スクール期間を見ると、ちょうど退職前後(最終出社日がちょうど中間に来るくらい)のタイミング。わたしのために設定された期間かと思うくらいでした。笑
期間中に結婚式や新婚旅行が重なっていたので一瞬迷いましたが、それでもこのタイミングでやるべきだと直感を信じることにしました。

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ライフログスクール期間中の変化

①捉え直し・切り分けができるようになった

他人の目(感情・思考も)が気になったり、認められたかったり、他人と比べていたり、周りが大変そうにしていると放っておけなかったりと、もともと外部にエネルギーが向きがちなタイプだったわたし。自分のことは結構置き去りにしていて、無茶や自己犠牲も厭わず「良い人・完璧な人」を目指す傾向にありました。

それ故に、結構苦しい人生だったと思い込んでいたというか、そういう見方でしか人生を見ていなかったというか。自分の人生に対してネガティブな印象が強くて、はじめは人生の棚卸しが本当にキツかったです。

過去の出来事や当時の感情は事実として残すとして、今の自分が改めてどう思うか、いわゆる「捉え直し」をライフログを書いていく中で訓練されました。
すると、ネガティブなイメージのある出来事も徐々に愛おしい経験と思えるようになりました。苦しいこと辛いことであったのには間違いなく、事実ではあるのですが、過去の自分が抱いた感情・イメージを現在の自分にまで引きずらなくて済むようになってきました。

確かにあの時はこうだった。こう思った。

でも、
今の自分はそう思わない。
その経験が、今の自分に良い特性を与えてくれた。
そのおかげで、周りの人を慮ることができた。
過去の自分の感情で、今の自分を苦しめる必要はない。

そんな風に、過去の捉え直しを経て、過去・現在の自分との切り分けをすることによって、思い込みで縛ることなく素直な気持ちで自分との対話を繰り返せるようになりました。また、過去にこうしていたから今後の自分もそうしなきゃいけないと思うことも少なくなったように感じます。

過去は過去として、事実として認識し、今の自分を生きるのは今の自分である、という感覚の芽生え。
言葉にすると当たり前っぽいことですが、過去をここまで客観的に、ある意味別物として捉えられたことは今までなかった(過去の自分にまで感情移入し主観的に捉えていた)ので、わたしにとっては大きな変化でした。

***

②変化している自分を肯定できるようになった

過去を振り返っていて、過去の自分が好きだったこと・過去の自分の在り方や考え方が、今の自分にはしっくりこないことに気が付きました。そんな中、私生活においても、今まで仲良くしていた友達(というかグループLINE)に違和感を抱いている自分にも気付きました。

過去の自分・出来事から今の自分のありさまを分析するつもりでライフログを書いていましたが、過去と現在がなんだかシームレスに繋がっていかないな、、と行き詰まりました。そして、人間関係にまつわる直近の違和感に対してはちょっと自己嫌悪になってしまうこともありました。

この悩みや行き詰まりを、明奈さんのカウンセリングで相談しました。

「今は、変化の途中にあるんじゃないかな」
「過去の自分と現在の自分は”分人”(※)。無理に統合しなくていい」
「変化したこと・変化していないことをそれぞれ洗い出してみると良いかもね」
「自分も周りもライフステージが移り変わっている時期だから、価値観や付き合う相手が変わるのは当たり前。必要に応じて、また関係性が戻ることだってある。」


※”分人”とは、『私とは何か「個人」から「分人」へ』(平野啓一郎 著)に記されている考え方。対人関係ごとに見せる複数の顔はすべて本当の自分であり、自分という一人の人間は複数の”分人”で構成される、という考え方。

そんなメッセージを明奈さんからいただき、自分が変化していることに気付き、そういう時期なのだ、それでいいのだ、と変化の過程を受け入れることができました。

過去の自分の「好き」「在り方」はれっきとした事実である。当時はそれが心地よかったり信じたりしているものだった。でも、今の自分にはしっくりこないこともある。それも事実である。過去の自分と今の自分は違う、ただそれだけのことなのだと。

過去の点と現在の点が直接線で結ばれるわけではない。間に様々な出来事を挟んで、それらが短い線で結ばれながら、自分という人間が徐々に変化してここまできた。
変化は少しずつ、グラデーションのように進んでいても、ある過去の点では赤色で、現在の点は青色、のように、点だけで見たら全然違う色になっていることもあるんだな~なんて思ったりもしました。

今の自分が大切にしたいのは、過去ではなく今の自分。今の自分が思う「好き」「在り方」。少しずつ変化している自分が今思うことを肯定し、大事にしたいと思ったのです。変化を厭わず、恐れず、じっくり味わっていきたいです。

***

自分自身をチューニングしていく

今までの私は、エネルギーを他人や外部に向けていることが多く、自分のことにあまり目を向けていませんでした。

目の前の人が何を考えているのか観察する。私は周りからどう思われているのか気になる。自分の時間を削ってでも誘いに乗る。周りが頑張っているなら自分も頑張らなければと思う。何でもできる私でいないと認めてもらえないのではと不安になる。自分の意見より周りの意見。やりたいことよりやるべきこと。
……そんな私の原動力・優先順位・価値基準は、ほとんど自分の外にありました。それが自分の「在り方」だったのかも知れない。

ライフログで過去を振り返って、2年前に休職した時期あたりからその「在り方」が少しずつ変わってきて、今に至っているなと認識しました。

エネルギーのベクトルを自分に向けること

今、そのベクトルの向きをぐいっと変えている真っ只中。それに伴って、自分自身の変化が起きているのだと分かってきました。でも、それと同時に、自分の変化に戸惑い、追いつけていない自分がいることにも気付きました。

だから、今はその変化をじっくり観察し、味わい、試行錯誤しながら自分自身をチューニングするように日々を過ごしていきたい。自分にベクトルを向けて、自分の内から湧き出るものを原動力に過ごして、わたしにとっての理想・心地よさをわがままに体現してみる期間を一度設けてみようと思います(退職した理由・本質もこれだったんだと思います)。

ライフログでは理想の未来を思い描くワークがあったのですが、5年以上先の未来のことはライフログ期間中に書けませんでした。変化している今の自分に集中したい気持ちがあるのと、現状改善やチューニングがある程度進んでからの方がより解像度高く未来を思い描けそうだから。
わたしは、半年後くらいの自分が思い描く未来を楽しみに今を過ごすことにしました。


ライフログスクール自体は終わるけれど、これからもライフログシートは人生の相棒として更新し続けていきたいです。というか、現段階でもまだまだ深める余地がたくさん残っているし、直近は頻繁に更新するつもりです。

ライフログスクール、明奈さんや運営の皆さん、8期生のみんなに出逢えて、色とりどりの人生を垣間見て、それぞれのターニングポイントになるであろう意思表明に立ち会うことができてよかったです。本当にありがとうございました。

そして、「わたし自身」に出逢って、手をとり合って、目を見て話し合うことができてよかった。自分の変化、グラデーションを前向きに味わえるようになれてよかった。

ライフログスクールに申し込んでくれた過去の私、ありがとう!



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