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≪わたしごと68≫ビジネスが人間味を帯びている

私はアートの分野でずっと学んだり働いたりしてきて、ビジネスに興味を持ったことはこれまで一度も無かった。しかし、落合陽一さんをきっかけに、ビジネスや経済、お金の考え方が少しづつ変わってきた。

ビジネスと聞いたらお金儲けと思っていたけれど、どうもなんだか今のビジネスってお金儲け中心じゃないんだなと気づく。価値とか体験、豊かさというワードが出てくるし、貢献とか社会課題、コミュニティーとか言っている。どうも、私が考えていたのと違う。

更には山口周さんが、アートとか美意識とか言っている。ビジネスがアートに関心を持ち始めているのだなと分かる。そもそも落合さんはメディアアーティストで経営者で、どちらもを行き来している。

私は現在コンサベターというアートの保存修復のお仕事をしているのだけれども、コンサベターはサイエンスとアートの中間くらいにいる。コンサベターは作品を修復するのであって、作品に自分テイストを入れる様な、アーティスト行為をしてはいけないけれど、アートを理解している必要はある。科学を理解して修復につかう素材の選定、また劣化の原因などを理解する必要もある。

理系・文系、左脳・右脳とあるけれど、誰もがきっぱり別れるわけではない。偏りはあるけれど、自分が偏っているのなら、その反対方向を理解するのはもしかしたら凄い学びになるかもしれない。

ビジネスが人間味を帯び始め、人の幸せや私たちはどう良く生きられるのかを考えるのなら、アート側もビジネスに興味を持って、私たちはどうやったらもっとワクワクして、オーセンティックに生きられるのかで、歩み寄れたら面白い。

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