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~will~と~be going to~の未来と意思を彩る

この記事を読んでいただければ、
~will~と~be going to~の意味の差を暗記ではなくイメージで理解し、応用に活かせるようになるはずです!
少しでも皆さんの力になれれば幸いです!

皆さん、こんにちは!
優凛です!

今回のテーマは、「~will~と~be going to~」です!

前回の記事で、
「スターバックスから~be about to~を彩る」を書きました!
読んでいただけたでしょうか?!!
大好きなスターバックスの実例を元にしています!
一生懸命書いたので、ぜひ読んでいただけたら幸いです!

この記事の中で、~be about to~の意味を紹介するために
似ている形と意味の~be going to~と比較しながら
書かせていただきました!!
よって以下のようなイメージです!

「スターバックスから~be about to~を彩る」
~be about to~ vs ~be going to~


そしてそのさらに前には
「時制解釈からコカ・コーラの想いを彩る」の記事では、
コカ・コーラ会社のコーラに対する想いについて実例を持って
考察しました!そこで
現在時制~will~を対比させることで意味が変化することを
記させていただきました!

「時制解釈からコカ・コーラの想いを彩る」
~現在時制~ vs ~will~

よって
今までは比較対象であったですが
メインとして上げてこなかった~will~~be going to~
に注目していきたいと思います!
書いていく内容は以下のようなイメージです!!

「~will~と~be going to~の未来を彩る」
~will~ vs ~be going to~

ではやっていきます!!

1:~will~と~be going to~の差


~will~と~be going to~の一番の差は、
「進行形かそうでないか」だと私は考えます!!

皆さん「???」
となってしまっていますよね笑
説明させてください!

「進行形かそうではないか」ですが、
まず、以下のことがわかると思います!

~will~ => 進行形ではない
~be going to~ => 進行形である

そして、「進行形」の1番の特徴は「前段階」です!

**「前段階」に関しては、「未来表現を彩る現在進行形の2つの特徴」
という記事で説明させていただきました!!
詳しくはぜひそちらもお読みください!

この「前段階」を考慮すると、、、

~will~ => 進行形ではない => 「前段階」なし
~be going to~ => 進行形である => 「前段階」あり

イメージ化すると、、、

画像1

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イメージで言うと、水色の部分が「前段階」であり
まさにその部分にこそ
~will~と~be going to~の差が出ているのではないのでしょうか?

2:「前段階」のある/なしの意味の差

それでは、
「前段階(=水色の部分)」がある/なしはわかったけど
だからってそれがどのような意味の差となるかピンときませんよね!

2ではそのことについて話します!
今回は言葉で説明する前にまず例文を紹介します!!

A: There's no milk in the refrigerator.
(冷蔵庫に牛乳がないよ!?)
B: a) I will get some today.
  (~あっ、じゃあ~今日買ってきましょう!)
 b) I am going to get some today.
  (~うん、だから~今日買ってくるつもりなんだ!)

いかがでしょうか?!
なんとなくですが、
(a)の"will"を用いている方は、
「その場で思いついた」ことで
(b)の"be going to"の方は、
「前々から考えていた」感じがしませんか?

そうなんです!
少し先に結論を言ってしまいますが、
~will~と~be going to~の一番の差は以下のように考えられています!!

~will~ = 「その場で生じた未来への意思」を表し
~be going to~ = 「前々から考えていた未来への意思」を表すのです!

それでは、なぜ
「その場で生じた」や「前々から考えていた」と言ったような差
できるのでしょうか??

まさにそれこそが「前段階の有無」なのだと私は考えます!

画像3

つまり、
~be going to~は進行形なので「前段階」の特性を持っています!
よって、
「前段階(=水色)」があることによって
「前々からの考えていた未来への意思」の「前々から」
ニュアンスができ、
逆の~will~は「前段階」がないので、「前」のイメージがなく
「その場で生じた未来の意思」の「その場(=今)」という
ニュアンスができたのだと思います!!

以下の例文でも確認できます!

a) "Ann is in hospital.""Oh , really? I didn't know. I'll go and visit her."
(「アンが入院したよ」「えっそうなの?知らなかったじゃあお見舞いにいくわね」)

b) "Ann is in hospital.""Yes, I know. I'm going to visit her tomorrow."
(「アンが入院したよ」「ええ、知っているわ明日にでもお見舞いにい行こうと思っていたわ」)

a) では、
"oh really? I didn't know"から
状況をその場で知ったことがわかり、
「その場で思いついた意思」がイメージできませんか?!
b)は逆に
"Yes, I know"から
もともと状況を知っており
「前々から考えていた意思」をイメージできると思います!!


3:意思はない「単なる予測の未来」

~will~や~be going to~には、
2つの働きがあり、一つは上記で説明した「意思」
そしてもう一つが「未来の予測」です!

ただこれも原理は一緒です!!!!!
差は「前段階」があるかないかです!!

Thomson and Martinet という英語学の有名な先生方の
著書からの引用を紹介します!
この引用は、その例文にある含意がそれぞれの差を表しています!
面白いですよ!!

The lift will break down.
(エレベーターはじきに故障するだろう)
=> 単なる予測(確かな根拠はなし)
=> 「機械だからいつかは壊れるよね〜〜〜」です!

The lift is going to break down. 
(どうやらエレベーターは故障しそうだ)
=> 何かしらの異変を感じ取った予測(根拠あり)
=> 「何か異常な音がしている!なんか動きもおかしいね、、」

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~will~は「前段階」がないので、
「その場」の「単なる予測(=確定した根拠がない)」
しかできませんが、

~be going to~「前段階」があるので、
何かしらの「予測」をするための兆候(根拠)を感じとる余地がある
と言うことでしょうね!!

4:まとめ

~will~と~be going to~の一番の差 =「前段階」

「意思」
~will~ = 「その場で生じた未来への意思」
~be going to~ = 「前々から考えていた未来への意思」

「予測」
~will~ = 「単なる予測」(確かな根拠なし、、)
~be going to~ = 「根拠がある予測」

5:院生の一言

今回の記事は、
多くの方々の先生方の著書の例文を紹介させていただきました!

やはり、教授や長年英語に向き合ってきた方々の知恵は
ぶれる事がなく、例文一つとっても惚れ惚れしてしまいます!

いつか私もそのような方々の一員になれればいいな!
そのために、これからも頑張ります!

皆さん
今回も記事を読んでくださりありがとうございました!!!


参考文献
吉良文孝『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』
江川泰一郎 『英文法解説(改訂新版)』 
A. J. Thomson, and, A. V. Martinet. (1986). A Practical English Grammar, Fourth edition, Oxford University Press.

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