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【コロナ渦中日本へ一時帰国】- 飛行機や空港、日本到着時のPCR検査について


※このノートの内容は7月13日現在のものです。

私が一時帰国を決めたワケはこちら

●ホノルルからグアムへ。


今回はユナイテッド航空でホノルルーグアムー成田のチケットを予約していました。グアムでの乗り継ぎ時間が15時間40分とかなり長く、情報が全くと言っていいほどなかったのでかなり不安な気持ちでチェックインカウンターへ。

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チェックインは担当者から発熱はないかなど健康状態を手短かに聞かれただけで、すんなりと済みました。

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セキュリティゲートを通り、ゲートへ。免税店や飲食店などはほぼ閉まっていてかなり寂しい雰囲気でした。機内食の提供はないとアナウンスがあったので、売店でサンドイッチと水を買い搭乗。

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意外にも乗客数は多く、50%くらいの乗車率のように感じました。きっとみんないろんな事情があって飛行機に乗っているんだろうなぁ。
私の席も、両隣に人はいませんでしたが、前後の席に人がいました。

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手渡された除菌ティッシュで座席周りを拭くとと、意外にも汚れが…(笑)。

機内食は提供されませんでしたが、スナックやドリンクのサービスがありました。ドリンクはカップでなく缶ごとサーブされました。

周りの乗客がマスクを外し、飲食している最中にマスクを外すことに抵抗があったので、少し時間をずらして登場前に買ったサンドイッチとオレンジジュースを食べることに。

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映画などを楽しむスクリーンがなかった上、眠れなかったので約6時かなり退屈でしたが、無事乗り継ぎ地であるグアムに着陸。


●グアムで15時間のトランジット

グアムでのトランジットは15時間40分。かなり長い時間だけに今回のフライトの中で一番の心配ポイントでした。

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アントニオ B. ウォン・パット国際空港のオフィシャルサイトには、「乗り継ぎ時間が13時間以下の場合、空港内の指定の場所で待機してください」との記載がありました(詳細はこちら)。
…乗り継ぎが13時間以上の場合は?と不安要素は解消されず。周りの宿泊施設に泊まれるのかもわからないし、何もなしに空港で15時間40分の待機は辛いだろうと思ったので寝袋なども買ってみました(笑)。

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ユナイテッド航空から届いたメールには、「乗り継ぎ時間が日をまたぐ場合、政府指定の施設で待機します」との記載が。
…事前の予約などは必要ないの?指定の施設まではどうやっていくの?翌日空港までどうやって戻るの?などなど疑問は絶えず…。

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不安を抱えたまま到着すると、チェックイン荷物をピックアップする前に係員に書類を提出し、簡易的な健康チェックを行うための列に並ぶように指示されました。

私は書類を持っていなかったので、その場で渡され記載するように言われました。健康状態や、過去14日間病院に行ったか、薬を服用しているかなどのほか、グアムで隔離する場所の住所を書く場所があったのですが、政府指定の施設がどこなのかもわからなかったので、係員に聞いてみると…

「政府指定の施設?知らないよ。なんでも好きなホテル書いておいて。」

と、驚きの返答が(笑)。

不安が高まる中「日本に行かれる方ですか?」と声をかけてくれたのがアシュリー。同じく明日のフライトで成田へ行くとのことで、私と同じ状況でした。

どうしたらいいのか二人ともわからず、他の係員に聞いてみると、その係員も「わらからない。とりあえず出口の列に並んで」と言われるだけ。

よくわからないまま二人で列に並ぶことに。同じシチュエーションの仲間がいるというだけでかなり安心しました。

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出口で先ほど記入した書類を提出すると、「今日はここのホテルに泊まってね。これからバスで案内します。明日もホテルから空港までバスで送迎します」と係員の方。隔離場所の住所にはウィンダム・ガーデンと記載され、隔離を守ることに了承した旨が書かれた書類にサイン。


やっと今までの不安が解消された瞬間でした!

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出口へ進むと、アメリカ軍の方にパスポートを提示し、コロナウィルスの症状があるか、食べ物や薬のアレルギーはあるか、食事は通常のメニューとビーガンメニューのどちらが良いかなどを聞かれ、小さなバウチャーを受け取ります。

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ここで小一時間ほど待機し、バスで指定の宿泊施設、ウィンダム・ガーデンへ。

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バスを降りると、横一列に並ばされアメリカ軍の方から隔離について説明を聞きます。部屋からは出ていけないこと、食事は1日3食提供されること、洗濯は1週間に1度できること、外部からのデリバリー受け取りの方法など、14日間の隔離期間を過ごす人向けでした。

グアムでは、陰性を証明する書類の持参なし+ハイリスクエリアに指定された場所から移動してきた人は、グアム在住民であっても指定の施設で14日間の隔離を終えなければならないそう。

ハワイでは自宅で自己隔離となっているので、かなり徹底しているなぁという印象を受けました。

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ソーシャルディスタンシングを守りながらチェックイン待ち。私は3階の部屋へ案内されました。グアム在住民以外は、自費と聞いていたのですが、食事もホテル代も無料でした。私の都合でグアムに来ているのに、ここまでケアしてもらっていることに罪悪感と感謝が混ざったなんだか複雑な気持ちに…。

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廊下には、支給される食事を置くイスが各部屋のドア脇にずらり。

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お部屋はこんな感じ。シャワーも浴びれるし、ベッドで寝れるし、Wi-Fiも使えるし、翌日の乗り継ぎ便まで滞在するには十分すぎる設備じゃないですか?

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シャワーを浴びると、食事が提供されました。ご飯と炒めインゲン、豚の角煮(?)っぽいもの。ありがたくいただいて就寝。

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翌日は9:30に空港行きのバスが来るとのことで、8:00頃に起床。準備をしていると8:30にモーニングコールがありました。バスに乗り遅れないようにここまでしてくれるなんて…優しすぎる!支給された朝食をいただいて9:30にロビーへ。

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バスに乗り込みアシュリーと再会。バスから見る街は人が全然いなかったけれど、いつもこんな感じなのかな…?Home Depotの駐車場には車がたくさん停まっていたし、在住の方々には少しずつ日常が戻ってきているといいな。

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空港でチェックインを済ませ、アシュリーと元アメリカ軍人だったというグアムに住むおじさんと世間話。
ホノルルへ戻る時もグアムで乗り継ぎだけど、今度は13時間以内の待機時間で空港内にいないといけないからどうなるか不安だと伝えたら、「この状況は誰にとっても初めてで、みんな助けが必要だから、きっと何か用意されているはずだよ。安心して」とおじさん。

こんな時ってやっぱり人の温かさが沁みるもので、この言葉にかなり心が軽くなりました。
いつかコロナが収束したらグアム観光に訪れたいなぁ。

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ホノルル空港と違って、空港内の免税店やおみやげ店、フードコートも営業していましたよ〜。
アシュリーとお店を見たり、コーヒーを飲みながら搭乗まで待機。

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アシュリーが日本に行くことになったわけ、ハワイでの生活について、仕事について、日本について隔離が終わったらしたいこととかいろんなことを話してくれました。お陰で長い待ち時間もあっという間だったな。

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グアムから成田までの飛行機内では、機内食が提供されました。ポーク焼きそばとサラダ、チョコレート、パンのセットにオレンジジュース1缶をいただきました。

約3時間30分のフライトはあっという間で、ついに成田国際空港へ到着。

●成田空港到着後のPCR検査について

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飛行機から降りると、2メートル間隔に設置されたイスに座り、必要な書類を記入して待機。

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厚生労働省帰国者フォローアップ窓口のラインアカウントを友達登録しましたが、海外の番号で登録しているアカウントの場合は使用できないのだそう。
PCR検査を受けるまでは、私たちの前に到着した人たちが約100人いたため、3時間くらい待ちました。係の方によると、これでも空いている方なのだとか。

待機している間もペットボトル入りのお水を配ってくれたり、お手洗いの場所を案内してくれたりととても親切に接していただきました。アシュリーとおしゃべりしながら待機時間を過ごし、いよいよPCR検査へ。

検査の係員の方と書類を確認し、検温をして受付を済まします。体温は36.6度でした。
検査は鼻の奥の奥まで綿棒のようなものをクッと入れるのですが、なかなか痛かったです(笑)。

結果は2〜3日後に電話またはメールで届くのだそう。私はメールでの通知を希望し、2日後に陰性のお知らせが届きました。

万が一陽性が出た場合の対応は、その時に別途案内があるそうです。

検査を終えると、他の係員の付き添いのもと、入国審査、チェックイン荷物のピックアップ、税関を通り出口へ。

日本に到着後は14日間の隔離が義務付けられています。
家族や友人の迎えがあり、公共交通機関を使わずに帰宅できる場合のみ自宅で14日間隔離をすることができますが、無理な場合は指定の宿泊施設で隔離をします。

両親に迎えを頼んでいたので、出口で無事合流。係員の方から引き渡し完了です。ちなみに、出口を出て迎えの人がいないと、待機場所へ連れて行かれてしまうそうなのでご注意を。


検査後は、サクサクと進んだので、私の後に検査を受けていたアシュリーとはちゃんとしたお別れができず。
アシュリーは迎えにきてくれる友人がいるけれど、陰性とわかるまでは指定の宿泊施設で過ごすことにしたのだそう。

連絡先も知らないし、これから会うことも多分ないと思うけど、日本での新生活がうまくいくといいな。


たくさんのリスクがある中での今回の一時帰国。空港や宿泊施設で案内を提供してくれた係員の方や軍隊の方のサポート、グアムの空港での出会いに助けられながら長旅を終えることができ、今までの中でも、これから先も忘れられない旅になったなと思います。

日本でも感染者数がかなり増えているこのごろ。2週間の隔離を終えた後も安全に過ごして、おばあちゃんに会いに行き、ホノルルに戻りたいと思います。

いつか今の状況が「あの時はコロナが大変だったよね〜」なんて昔話になって、自由に国の行き来ができるようになりますように。

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