終焉の美
夕暮れに
病室の窓から外を見下ろす
黄緑の芝に小鳥が一匹
歩いてるのか跳ね上がっているのか
世話しなく動く
明日があるかは誰にも分からない
今日という1日が
もうすぐ終わってゆくのは誰にでも分かる
山肌は霞で白く濁り
太陽は最後の力で
厚い雲を黄金に照らす
道端で犬の散歩をする人の笑い声
ジャージを着た中学生がふざけながら
何か叫び 走り去る音
肩を落としてとぼとぼ 帰る女の子
楽しくても悲しくても
何気ない日常が喜びであり
輝きであり
貴重な1日となる
明日の天気は何だろう?
明日の事は 明日考えよう…
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