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妄想(統合失調症)回想記①~ある日突然の発症~

統合失調症は100人に1人かかると言われている病気です。幻覚や妄想、幻聴等人によって様々な症状が出る苦しい病気です…私はある日突然発症しました。まさか自分がこの病気になるとは思ってもみませんでした。症状も落ち着いてきたので、自分の記憶と向き合う為にも、回想日記を書くことにしました。

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私はその日、いつも通り出社をしてパソコンに向かっていた。子供が気管支炎にかかっていて、なかなか治らないので、1ヶ月ほど夜中に起こされ、ほとんど睡眠がとれていなかった。眠い目を擦りながら仕事をしていると突然遠くに座っているはずの上司の声がヒソヒソと聞こえ始めた。それは私が以前働いていた会社から私が在籍してるか確認の連絡があった。という話しで、私があたかも凄い人であるような内容だった(誇大妄想)                    この内容のヒソヒソ話は日に日にはっきり聞こえてくるようになり、家に帰ってもその声は続くようになっていった。そのヒソヒソ話の中で今の職場の上司と以前の職場の上司が連絡をとっていて、以前の職場に復帰させる話し合いが行われていると聞こえてきた。その時、私は怖くなって慌てて菓子箱を買い、そのまま職場を退職してしまった。

職場を退職すると、今度は保育園の先生のヒソヒソと話す声が家の中でも聞こえるようになった。内容は子供を先生たちが虐めていると言うものだった…この時初めて精神科へ行き統合失調症の薬をもらうが、自分が病気のはずが無いと思い込み、薬を捨て病院へは行かなくなってしまった。そして仕事を辞めてしまったので、新しい職場へと面接へ行った面接の途中で面接官が席を外した時、面接官のヒソヒソ話が始まった…内容は私の家系を調べた事とネットの検索履歴を調べてると言う内容だった。そして私の事を産業スパイだと疑っていると言うものだった…

不幸な事にこの時面接に受かってしまい、

私はその日からこの面接官につけられている。探偵から監視、盗聴されていると思い込み、生活をするようになる。

出勤の時は、職場の回りをぐるぐる回り、つけられてないか確認し、近くのカフェで不審者がうろついていないか一時間近く見張ってから出勤していた。職場では、防犯カメラが全部自分に向いていると思って仕事をしていた。

信号待ちで自分の前にいた人のリュックにカメラが仕掛けられていると思い込み「なんですか?」と聞いたりしていた。

そうやって逃げ回りながら、生活するうちに産業スパイから国家スパイ容疑がかけられていると思い込むようになり、携帯も行動もすべて国と企業に監視されていると思い込むようになっていった。



《続く》

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