枕に熟睡を求めることは無理がある?
枕だけに熟睡を求めることは無理があることを
前回はお話しました。
ここでは首、肩甲骨まわり、腰が硬いことによって
どうして熟睡を妨げるのかをご説明したいと思います。
首、肩甲骨まわり、腰が硬い
前述したように、大人は体が硬い。
体が硬いというのは、筋肉自体が硬く伸び縮みしにくくなっているということ、そして関節の動きが悪くなって、動く範囲が制限されていることです。
腰が硬い
腰の腸腰筋という筋肉や太ももの大腿四頭筋が硬いと
股関節の動きが制限されます。
そのため上を向いて寝ると腰が反って痛くなります。
肩甲骨まわりが硬い
肩甲骨まわりが硬くなると肩関節の動きが悪くなります。
これは五十肩も同じです。
上向きで寝ると、
肩甲骨が背骨の方によらずに両肩が浮いてしまいます。
これでは、肩の前側に負担がかかり、熟睡できません。
そのため体がある程度沈み込むマットレスが必要となってきます。
また、横向きの姿勢でも
今度は肩甲骨が外側にスライドして、肩関節が内側に入るのを
助けるのですが、肩甲骨の動きが少ないと、肩関節に負担がかかり
痛みが出たり、神経を圧迫して手がしびれる原因となります。
首が硬い
首の筋肉が硬い人は首の前弯カーブが強いか、
逆にストレートネックで前弯が弱い状態で固まっています。
そのため首の前弯の形が枕にあわないのです。
そんな状態で上向きで寝て、枕が高いと首の後ろ側の筋肉や背中の筋肉が突っ張ってしまいます。
とても硬い人は腰まで痛くなることもあります。
横向きでも、頸椎や首の側筋が硬いため、床に対して平行ではなく
すこし傾いただけで痛くなってしまいます。
次回は「熟睡を妨げるその他の要因と改善方法」をお話いたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?