子育て綴🌱双子の性格:姉妹

わたしには三人子どもがいるの。お兄ちゃんと妹たち2人の計3人。大学生と高校生になったわ。妹たちは双子なの。一卵性だからそっくり。

顔はそっくりだけど性格は全然違うの。よく「お顔はそっくりで区別がつかないけど性格も似ているの？」って聞かれるけど、そんな訳ないじゃない。ねぇ。

今回は双子の性格について綴ろうと思います。

双子を育てていて辛いなぁと思ったことないよ。後になってから、良くやってたなとは思うんだけど。

当然小さく生まれたから約ひと月はNICUに入ってね、毎日母乳を届けに顔を見に行ってお風呂に入れてお世話して帰った。

そこでも性格の違いは既に感じたわ。

①行ってもいつもぐーぐー寝ていて、寝たままミルク飲んで寝たままお風呂しておむつ変えられてもまだぐーぐー。滞在中一度も目覚めず寝っぱなしのタイプ。

②必ず起きていて、ママが来るのが分かるのかしら？と覗き込むとまだ見えてないのにじっとわたしをみる。ミルクあげてお風呂入れておむつ変えて、さあ帰ろうと思ってもまだママをじーっと見ている。置いていくのが可哀想で後ろ髪を引かれる思いで帰ったタイプ。

ふたりの体重差はたった200gなんだけど、新生児で2000gに満たない赤ちゃんにとっては大きな差。

この200gが性格形成にも大きな影響を与えたと思うわ。

①のタイプの方が200g大きかったからなんでも早かった。ハイハイも早いし握力もある。だから同じおもちゃを見つけて取り合いになったら②が負ける。

だから②はこの頃から周りをよく見て誰もいない時を狙いゲットすることを体得したよう。①は手に取りたいと思ったものを自分の気分で大抵ゲット出来たから割とのんびりと育っていったわ。

でも歩き始めたのは②が先だったの。身体が軽かったのと、やはり①より速く動きたかったのかもしれない。歩き初めの頃は互角でも、結局ハイハイより速いからね。

②はそれまで欲しくても①がターゲットオンしたものは始めから諦めていたけど②も参入する様になったわけ。①はすごいスピードのハイハイで対抗したけど段々と②が先に辿り着くことが増えて「あっ」という顔していたわね。

①が歩き始めたのは思ったより遅かった。②が歩き始めたのでそのあとすぐに歩くかと思ったら全然なの。心配してお医者さんに聞いたら「やる気がないだけでしょう」とのこと。

赤ちゃんなりにふてくされたみたいなのね。「そのうち、やっぱりハイハイより歩く方が良いと気づくので大丈夫ですよ」とのこと。その通りだった！笑　ひと月遅れで①も歩き始めたの。赤ちゃんもちゃんと嫉妬などもあるみたいなのよ。

わたしは双子だから優劣はつけない、お姉ちゃんも妹もない！とそう言って双子たちを育てていたのだけど、ベビーカーで出かけると必ずといって良いほど聞かれた言葉があった。

「どっちがお姉ちゃん？」

双子は目立つし可愛いので、通りすがりの年配の人にはよく話しかけられた。「あら可愛い」「そっくり」などとひとしきり話した後、何故かどちらが上なのか知りたくなるらしいのよね。

今なら「どっちでも関係ないでしょ」と答えると思うのだけど、若い頃は真面目に答えねばと思い「あ、①が上です。でもうちはどっちが上とか関係なく育ててるんですけれど」

その都度そう答えていた。どっちが上でも良いじゃないか！と思いつつ。

答えると質問者たちは満足そうに頷き去っていった。何故知りたいのかしらね。

赤ちゃんたちはじっとそれを聞いていた。話せるようになると

「アタチタチ、お姉ちゃんとか妹とか関係ないの。一緒なの」ふたりで口を揃えて言うようになった。

「でも......アタチがお姉ちゃん」と①が言うようになったの。すると②は黙って聞いていた。

そのうち①はアタシタチ一緒なのと言いながらもお姉ちゃんだからとおもちゃを自主的に②に譲ったりお世話したりするようになった。

②は②で黙ってお世話されつつ妹は妹で悪くないかもと思ったようだったわ。

「②は1番小さいみそっかす。」などと自ら言うようになった。みそっかすなんて言い方はどうやら絵本で覚えたよう。

「みそっかすなんかじゃないよ」そう言ってギュウギュウ抱きしめると嬉しそうにわたしの首に腕を絡み付けて喜んだ。小さいと可愛がられるのだ。そう思ったらしい。

それぞれ姉、妹らしさが出てきた。２人とも「ママは上も下もない。どっちも一緒だといってた」と分かってはいるけど、役割分担が自然に出来上がっていったのね。

駅から家まで歩くと15分くらい。散歩がてら買い物して帰るときにはママは両手にスーパーの袋。

疲れた、歩きたくないと②が弱音を吐いてもママは抱っこ出来ないので、がんばれーがんばれーと声がけしたり休みを増やしたり。

すると①がしゃがんで背中を差し出した。②はぴょんと当たり前のように飛びつく。

①はよく②をおぶって歩いた。お姉ちゃんだものと①は思い、②は小さい妹だからと思い、両者ともこれが当然で当たり前だというように。

頑張る①を見て、申し訳なく思ったわ。ママが「どっちがお姉ちゃんか」を答えていたから変に自覚したのかもしれないと思って。

でも事実だから、きっと知ったときに①はお姉ちゃんになりそう振る舞い、②は妹になりそう振る舞うようになるんだろうとも思ったわ。

双子の性格はもともと持っているものもあるけれど、ふたりで一緒にいることで、対極になろうと反発するところがあるみたい。

なんだか思ったより長くなりそうなので続きます。今回はこの辺で。(*´꒳`*)