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両丹日日新聞連載6(2022年4月)

宇治茶の郷から急須でお茶を~新たなチャレンジ!リーフティーカップ

お茶の三好園 福井 泰子 (綾部市)

皆様初めまして!
私は、綾部市位田町でお茶を中心に、万願寺甘とう、紫ずきんなどを生産・出荷している福井泰子です。



 
突然ですが皆様「お茶」といえば何をイメージされますか?
お茶は主に「緑茶」・「ウーロン茶」・「紅茶」の3つに分けられますが、
普段、私達が飲んでいるお茶は「緑茶」になります。
 
両丹地域で栽培されている「両丹茶」は、覆いをして栽培する高級茶葉の「玉露」、抹茶の原料となる「てん茶」、覆いをしない一番茶の「煎茶」、一番茶を刈り取ったあとの「番茶」、茶葉を焙じた「ほうじ茶」などがあります。様々な種類がある「緑茶」ですが、実は、栽培や製造方法が違うだけで元々は同じ「お茶の葉」から作られています。
 究極を言えば、お茶の樹が一本あれば、緑茶はもちろんウーロン茶だって紅茶だって作れます。お茶ってすごいでしょう?
 


次に、両丹茶の歴史は古く、茶の生産は室町時代からが始まり、栽培が盛んになったのは明治時代からと伝えられており、主に「宇治茶」として出荷・流通されています。
生産量は他産地に比べて多くはありませんが、全国茶品評会の「かぶせ茶の部」で最優秀賞に当たる「農林水産大臣賞」を受賞された生産者が多く、また、最も優れた産地に贈られる「産地賞」を連続して受賞するなど、茶業界でも高い評価を受ける「隠れた名産地」として、宇治茶ブランドを支えています。
 


次に、お茶の消費量は年々減少傾向にありましたが、ここ数年前から増加傾向にあり、コロナ禍で「おうち時間が増えた」こと、また「健康志向」などの効果があったことが考えられます。
そして、清涼飲料等の消費者の推移などのデータからみると、茶系飲料よりもコーヒーが飲まれている割合が高いことがわかりました。
私はお茶農家ですがコーヒーも飲みます。でもまさかコーヒーが国民飲料になるとは!?しかも、そのうち、ペットボトルで飲まれている割合は、なんと約八割もあるというから驚きです。
ペットボトルは便利です。「お茶は女性がいれるもの」というイメージが変わり、男性でもお茶を出してもらえるようになりました。
その一方で、ゴミ問題やリサイクル問題などの課題も山積しています。
「宇治茶の郷から急須でお茶を!」急須で飲んでいる日本の文化が今、大ピンチです。
 


そんな時目についたのが、普段お世話になっている包装資材メーカーが開発した「リーフティーカップ」でした。
コンビニやカフェで飲まれている紙コップのコーヒーやラテ、その「緑茶」バージョンです。カップの底には当園自慢の「煎茶」が入っており、メッシュフイルムが紙コップの中にはめ込まれています。
お湯を注ぐだけのワンアクション!デスクワークはもちろん、リモートワーク、勉強の合間に気分スッキリ、キャンプや登山などのアウトドア、お弁当と一緒に、農作業や工事現場の休憩時に、介護施設や入院されている方も簡単においしいお茶を・・・と様々なシーンでお使いいただけます。
そして「急須でいれるお茶」のように、2煎、3煎と楽しめます。私はもったいないので、4煎、5煎と飲んでいます。
中丹初!森の京都エリア初!海の京都エリア初です!
このリーフティーカップをお一人でも多くの方に手に取って飲んでいただき、両丹茶全体が「バズる=盛り上がる」ことを切に願っております。




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