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株式会社ツドイのnote

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2017年8月の記事一覧

「罰当たり」の消費

「罰当たり」の消費

お盆らしいことを何もしないままお盆が過ぎていく。

同居していた死んだ祖父は、信心深い人だった。「弘法さん(東寺)」に「大峰山」。小学校に入って少年野球をやるまでは、実家のある滋賀から行ける、徳の高そうなイベントによく連れていってもらった。

残念ながら、現状ぼくは信心深い人間に育っていないけど、お盆や正月に墓参りに行かないとちょっと気持ち悪いぐらいには、先祖と神さまに気を遣って生きている。

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ポンコツはかわいいが

ポンコツはかわいいが

友人にロボット掃除機をもらった。eufy RoboVac 11という商品で、モバイルバッテリーで有名な「Anker」社の家電部門にあたるところが製造している。

プレゼントしてくれた友人にちなんで名前を「オオッツ」としたこいつが、まあかわいい。

オオッツは、コストカットを目的にカメラを搭載していないため、けっこういろんなところに(すごく軽く)ぶつかって進む。その不器用さがかわいい。電池が切れ

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『パッチギ!』を10年ぶりに観た

Netflixにあったので10年ぶりぐらいに『パッチギ!』をみているのですが、おもしろい。

まず、沢尻エリカがかわいすぎてかわいすぎてたいへん。
毛沢東に傾倒し、生徒に思想を押しつける高校教師がちょっときつい。
浅薄なヒッピーのオダギリジョーもちょいきつい。
ケンコバ、波岡一喜、桐谷健太の演技がすばらしい。
超簡易的に行われるお葬式が演出としてめっちゃ効いてる。

などなど、当時は気づかなかった

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ドラクエⅪを起動したはずが、気づくとゼルダやってた話

ドラクエⅪを起動したはずが、気づくとゼルダやってた話

ドラクエⅪが売れている『ドラゴンクエストXI』の評判がすこぶるいい。PS4版と3DS版の同時発売や、賛否あるオンライン要素の(ほぼ)排除など、徹底的して「文句のつけにくい」仕立てにしたのが効いてるのではないかと思う。最初に買うであろう古参ファンの気持ちを「そうそうこれこれ!」とガッチリつかみ、彼らにいい感じに口コミを広げてもらって拡販していくさくせんがはまったのか、発売後1ヶ月経たずしてすでに30

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カネを殺した

新卒で入った会社は給料がよかった。

忘れもしない初任給は、額面で298,000円。福利厚生が皆無の会社だったとはいえ、大卒初任給としては破格だったと思う。しかもこれは試用期間の給料で、翌年には35万円ぐらいになったと記憶している。スタバに躊躇なく行き、コンビニで値段を気にせず買い物をしていた。終電を逃してタクシーにのることもままあった。

独立して2ヶ月、いまのぼくの収入は親が心配するのでこ

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めちゃくちゃ美味い店とリアル脱出ゲーム

めちゃくちゃ美味い店とリアル脱出ゲーム

「リアル脱出ゲーム」。2007年、人類未体験のエンタメとして京都で誕生したそれは、東京を経由して全国に拡がり、あっという間に世界中に浸透した。はじめてプレイしたときの感動は今も鮮明におぼえている。予想外のことしか起こらずゲームに没頭できる感覚は新鮮そのもので、それこそドラクエやFFの新作を楽しみにするように、「次の作品」を心待ちにして暮らしていた。

しかし、その後、初参加の興奮を超えることはなか

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おれのすきなおれ

おれのすきなおれ

いろんな〆切が迫ってきていて、ぜんぜんnoteが書けていない。毎日書くはずなのに、だ。

こういう状況でも書き続けられる人が逆境に強く、また、やりぬく力があるのだと思う。たぶん、要領がいいとか、マルチタスクが得意とか、そういうことじゃないだよなあ。根性論だけど。

逆に言うと、どんな状況でも書き続けることで、「自分で決めたことは、きっちりやれるおれ」ができあがっていき、それは自分への自信と

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夏だし、ブルーハーツ/ハイロウズ/クロマニヨンズを聴こう

夏だし、ブルーハーツ/ハイロウズ/クロマニヨンズを聴こう

中3のとき、『人にやさしく』というドラマが月9ではじまり、ぼくはどっぷりとTHE BLUE HEARTSにはまった。ドラマの主題歌だった『夢』や挿入歌だった『人にやさしく』『終わらない歌』『ロクデナシ』『英雄にあこがれて』という曲の持つ社会批判精神と、遅れてきた中二病がリンクしたものと推察される。

好きなバンドと言えばミスチルとスピッツ、人生のベストアルバムは『Q』と『隼』という人生が一変し、生

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「ネタはここにあるし、今日見つかる」

「ネタはここにあるし、今日見つかる」

東京駅の近くを歩いていたら元同期の男に会った。「ちょっと太ったんじゃない?」と言ったら、「前会ったときと変わってないよ!」と返してきた。互いに急いでいたので1分も話さなかったけど、気持ちのいい時間だった。

出先で、不意に知り合いに会うのはたのしい。東京駅の八重洲側には、新卒で入った会社の本社がいまでもあり、その周辺を歩くと、頻繁に元同僚に会う。誰に会っても嬉しいし、気持ちが躍る。

「不意に」と

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ダメな経営者は神頼みができない

ダメな経営者は神頼みができない

いわゆるひとつの「神頼み」をする方って、けっこういらっしゃいます。特に経営者は、その含有率が高いです。一口に神頼みと言っても、そのレベルはさまざま。大事なプレゼンの前日に神社に行く程度という人もいれば、会社に神棚をつくって、毎朝社員みんなで手を合わせている人もいるでしょう。

ぼくの知っている範囲で言えば、「しごとはじめの日は毎年社員全員で神社に行ってご祈祷してもらう」というデザイン会社の社長

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タイ人のカップルと区役所職員

タイ人のカップルと区役所職員

転居手続きのため、二日連続で区役所に行った。たいへんめんどうな作業ではあるが、ぐちぐち言っててもどうしようもないものなので、淡々とこなす。

区役所や免許センターに行くのはものすごく煩わしいが、待っている人を見るのはおもしろい。手続き上本人が来ざるを得ないので、老若男女・国籍問わず、収入の多寡や社会的立場問わず人が集まるからだ。芸能人や政治家の姿を見かけたという話も、何度か聞いたことがある。

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【レポート】リアル潜入ゲームは、10年に一度の発明だ

【レポート】リアル潜入ゲームは、10年に一度の発明だ

脱出の次は潜入らしいリアル脱出ゲームで有名なSCRAPが、このたび新しいゲームを発表しました。社長の告知はこうです。

絶対に遊んでください。
とてつもないゲームができました。

加藤隆生という人は大げさな言い回しを好む扇動者のようなところがある人なので、この投稿はまあ、いつもの加藤さんだなと思ってみていたのですが、「リアル潜入ゲーム」というネーミングには、強い興味を惹かれました。敵にバレないよう

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