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他人と自分を比較して悩んでしまうあなたへ

他人のいいところを羨んだり、自分と比べて落ちこんでしまうといった経験がありませんか。それは比較癖という悪い習慣のためで、直すための工夫をしていったほうがよいかもしれません。私自身、秀才が集う東京大学という特殊な環境にいたこともあるのか、比較癖に悩み、改善策を模索してきました。現代はSNSが普及し個人が発信する時代というのもあり、比較癖に悩む人は増えているのではないかと思います。

 そこで、ここでは、現在に至るまでの試行錯誤の中で私が対策として学び、有益だと考えている比較癖対策について書きたいと思います。自己批判に悩んでいる方・他人との比較で疲れてしまいがちな方に届けば幸いです。

1他人と比べるのが自分に向いていないことに気づく

 確かに、他人と自分を比べる比較癖は悪いところばかりではありません。競争心の強い人にとっては、自分より成功している人をみて奮起するなど成長にも繋がるメリットがあります。常に上を目指すことで幸せを勝ち取れる人にとって比較癖は武器となるようです。
 しかし、競争が好みでない人、自己肯定感に悩む人、刺激に弱い人にとっては他人との比較は自分を傷つける刃となってしまいます。

 そもそも人は自分の良い面・強い面だけを見せがちなため、私たちが見ている他者は実際の他者より優れた人物像に映ってしまいます。他方、私たちは、自分の弱い部分をたくさん知っており、自分より他人は優れていると思ってしまいます。また、他人との比較で勝負してしまうと、自分は一人なのに対し、相手は日本人だけでも一億人以上です。圧倒的に不利な負け戦です。自分より容姿がよかったり、スポーツができたり、頭が良かったり、お金を持っていたりする人はたくさんいます。

 よって、よほど心の強い人でない限り、他人と比べることによって悩んでしまうのは仕方のないことです。まずは、比較癖は自分にとって悪癖であることに気づきましょう。

2もし他人と比較をしてしまったら自分の良いところに意識を向ける癖をつける

 先述の通り、他人と比較してしまうと、自分は劣っている人物だと自己肯定感が下がってしまいがちで、まずはケアが必要です。そこで、比較をしてしまったと気づいたらすぐ、自分にはどんな良いところがあるかに意識を向け考えてみましょう。

 例えば、自分は人を思いやる心がある、自分は過去こんなことで褒められたことがあったな・・など。そうすると徐々に、「人は人、自分は自分」「あの人と自分は違う存在で、自分にはこんな良さがある」と気づけるようになっていくと思います。
 これは悪癖を代替行動に置き換えていくことで、悪い習慣を良い習慣にしていくための心理学的な手法だそうです。

3 他人ではなく過去の自分・昨日の自分と比べる

 他人と自分を比べることによるデメリットについては書きましたが、比較してもよい対象もあります。それが過去の自分です。人と比べる代わりに、昨日の自分と今日の自分を比べてみるのもいいでしょう。
そうして、「今日はこんな知識を得た」「こんな経験をした」など昨日より何か一つでも成長できたと思える、前に進んでいると思える感覚ができれば幸せを感じられると思います。他人と比較するより建設的でよっぽど自分のためになる方法です。

4 自分の将来像・人生の軸を思い描く
 

 「人は人、自分は自分思考」を強くするための強力な方法が自分の将来像を持っておき、それを軸にして考えていくことです。
例えば、将来ピアニストになることを夢に頑張っている人は大統領を羨んだりしません。また、もし、自分の目標が「心身が健康で幸せな家庭を築くこと」というものであれば、高い服を着たり高級外車に乗ったりしている人を羨んだりすることも減るはずです。自分の将来像を叶えるのに必要不可欠でないからです。
このように、自分の幸せは何かを問い、自分に軸を置いておくことで、他人の幸せと自分の幸せを切り離して考えることができると思います。

5 苦手な人はSNSを自粛してみるのもあり

 SNSはプロフィールにいくつもの肩書きを書いたり、旅行の楽しそうな写真、美味しい食事の写真をあげたりなど、人々が自分の良い面・キラキラしている面をアピールする場にもなっています。それを見て、幸せを感じられたり自分の役に立てたりできる人にはいいですが、人と比べてしまいストレスを感じてしまう人には合わないツールかもしれません。
 そういう人は、しばらくSNSから離れ、見なくても生きていけることに気づいてみるのもよいかもしれません。
 また、特に自分と近しい人は境遇が似ているだけに自分と比較する対象になってしまいがちなので、完全にSNS断ちすることが難しい人は、友達をフォローしているアカウントは使わず、自分の知りたい情報を発信してくれている人だけをフォローする別のアカウントを作ってそちらを使うのもありだと思います。


 以上、いくつか書きましたが、私も試行錯誤の途中であり、また、一人ひとりの感じ方や状況によっても対策法も様々だと思います。何か感じたことありましたらコメントや反応もらえると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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