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気をつかうの話。

久しぶりに母と電話した




相変わらず底抜けに明るい母は
電話しているこちらも元気をもらえる


取り留めのない話をしていたところ
ふと、わたしの同級生の話になった



やたら声が高くなったなあ、と思ったら
わたしより後に入籍した同級生が4月に
出産していたことを告げられた





正直、
同級生が出産していた事実よりも
母にこんな気をつかわせてしまったという事実が、
胸にぐさっときた





あからさまじゃないけれど
どこか言いにくそうに
でも、
努めてなんでもなさそうに
できるだけわたしが傷つかないように


電話越しでもひしひしと伝わる母の気づかい



なにも悪くないのに
なんだかとても悪いことをしたような気がして
わたしも努めてなんでもなさそうに
へ〜そうやったんや〜
とそっけない返事をした





電話を切ってから
母はどんな気持ちで同級生の出産報告を聞いたんやろうか、
とひとり感傷的になってしまった





なんか、ごめん





謝りたくなんかないのに
謝罪の言葉ばかりが浮かんできた




どうすればこのループから抜け出せるんやろうか
どうすれば周りの人がみんなハッピーになるんやろうか




そんなことばかり考えて、
もう、梅雨はだめね

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